「灼熱カバディ」は、インドの国技であるマイナースポーツ「カバディ」と高校スポーツ青春を掛け合わせた熱い漫画です。
そもそもカバディとは?
カバディは、ドッジボールのコートくらいのサイズの四角内で、鬼ごっこのようなことをする競技です。

©武蔵野創/小学館
攻撃側は1人、守備側が7人でコートに入り、攻撃側が守備選手をタッチして自陣に戻ることができれば、タッチした人数分の得点が入ります。
ただし守備側に捕まってしまい、自陣に戻れなければ得点は入りません。
攻撃側は、攻撃中「カバディカバディカバディ」と言い続けなければならず、息が切れると、その時点で攻撃終了です。
マイナースポーツだからこそ漫画になる
マイナースポーツ漫画のよいところは、某有名バスケ漫画のような「高校から始めました。4か月で全国大会で大活躍します」みたいな、ありえない展開が、マイナーだからもしかしたらありえるかも、というリアリティを読者与えてくれる点です(マイナースポーツファンの人には失礼ですが)。
あらすじ
主人公の宵越竜也は、中学時代はサッカーの有名選手で、不倒の宵越と呼ばれていました。
能京高校に入り、サッカーに対する情熱を失ってしまった宵越竜也が、カバディと出会い、そのスピード感とゲームの奥深さに衝撃を覚え、のめり込んでいきます。
とにかく、作者の画力が高く、試合中の臨場感がすごいです。
スポーツというより格闘技の漫画を読んている気分になります。

©武蔵野創/小学館
カバディは身体能力だけでは勝てず、危機察知能力や、観察力などにより相手を圧倒できる、深いスポーツです。
普通、そういうスポーツの場合、弱虫ペダルのような貧弱でオタクっぽい主人公が活躍していく様子を描いていくのが最近の流行りですが、あえて超人的な身体能力を持った主人公が苦労していく様子を描いているのが、非常におもしろいです。
私立能京高等学校は、圧倒的な能力を持つ部長を抱えながら、他のメンバーが素人だらけのため、万年1回戦負けのチームです。
そのあたりの設定も、スポーツをやっている人なら共感できる内容です。
どれだけ練習しても、近くの高校が強豪校すぎて、いつも予選負けです。
そのチームが、宵越竜也たち1年生の加入によりどんどん強くなっていく様子が、最高に熱い作品です。
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