錬金術の世界の不朽の名作漫画「鋼の錬金術師」

鋼の錬金術師 戦争・格闘
©荒川弘/スクエアエニックス

「鋼の錬金術師」は、2001年から2010年までスクウェア・エニックスの「月間少年ガンガン」で連載されていた、説明不要の不朽の名作漫画です。

日本だけでなく、世界中で売れまくった漫画で、海外にもファンが多い作品です。

累計発行部数は、全世界で7000万部を超えています。

錬金術の不思議な世界

世界観としては、近代ヨーロッパのような架空の世界が舞台です。

「錬金術」を使える特殊な人が存在する世界です。

錬金術自体は、実世界でも古代ギリシャから存在してたとても古い学問です。

様々な研究の結果、中世ヨーロッパで元素や質量保存の法則などが見つかり、現在では化学という学問に変化しました。

あらすじ

主人公のエドワード・エルリックと弟のアルフォンス・エルリックは、錬金術により死んだ母親を生き返らせようとします。

しかし、錬金術の原則は等価交換。

体の組成成分は自然界にあるもので用意できても、人間の魂と等価交換できるものまでは用意できません。対価として、アルフォンス・エルリックは体ごと「真理の扉」なるものの向こう側の別の世界へ持っていかれそうになります。

漫画内では、物質の元素を組み替えて、別の物を作ることはできるようになっていますが、人体に関するものは「禁忌」とされています。

エドワードは、それを何とか食い止めるため、アルフォンスの魂を近くにあった鎧に移し替えます。弟を助ける際に、エドワードは片手を失ってしまいます。

本来、小さな子供が錬金術を行うことなどできないのですが、幼い頃から才能があったエドワードは、人体錬成の禁忌を知らないで、母親を錬成しようとしてしまいました。

その片手に鋼の義手(オートメイル)を装着したことから、エドワード・エルリックは「鋼の錬金術師」と呼ばれるようになります。

 

なお、錬金術師は、国家試験に合格すると国家錬金術師となることができ、エドワードとアルフォンスは、最年少で試験に合格し、国家錬金術師として、人体錬成の秘密を探す旅に出ます。

失われた弟の体を取り戻すには人体錬成をもっと知る必要があり、国家錬金術師になるのが、その近道でした。

1巻では、賢者の石(これを持てば、一般人でも錬金術を使える。後々、人体錬成の鍵を握る重要アイテムでもあります。)を使い、錬金術をで人の信頼を集め、暴利をむさぼる神父との戦いです。

 

この漫画では、宗教的なものに対する嫌悪感が結構頻繁に描かれてます。賛否両論あるでしょうが、それをどう考えるのかも、本作品の見どころです。

 

2巻では、自身の研究のため、娘を犬と合成してしまう、ショウ・ タッカーとの戦いです。

このストーリは、鋼の錬金術師の中でも屈指の衝撃ストーリーで、鋼の錬金術師の世界観に引き込まれること間違いなしです。
人間の命は何なのか、何のために生きるのか、ということを考えさせられる名作です。

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