1985年に、初めての日本人宇宙飛行士が誕生しました。
「日本人宇宙飛行士誕生 彼らはこうして選ばれた」は、日本人宇宙飛行士がどのように選ばれて、どんな訓練をして、宇宙へ向かっていったのかを追いかけた映像です。
宇宙飛行士に選ばれた3人
- 毛利衛(もうりまもる)
- 内藤千秋(ないとうちあき:現・向井千秋)
- 土井隆雄(どいたかお)の3人です。
日本人宇宙飛行士が誕生したのはかなり遅かった
宇宙開発はそもそも軍事利用のために行われていた側面が大きいので、冷戦時代に宇宙開発の競争を繰り返していたアメリカ・ソ連と比べ、日本の宇宙開発は大きく遅れていました。
当然、日本ではまだまだ有人宇宙飛行が可能なロケットを開発できるようなレベルではなく、3人はNASAが開発するロケットの乗組員としての宇宙飛行士です。
それまで、NASAには西ドイツ、フランス、カナダ、サウジアラビアの宇宙飛行士がいました。
やっと、日本人が乗れることが決定しましたが、JAXAは応募してきた候補者533人の中から3人を決定することとなります。
最終決定した3人の経歴
毛利衛さんは、北海道大学の工学部の助教授でした。核融合の研究の第一人者でした。
内藤千秋さんは、元々心臓外科医です。
映像の中でも同僚の医師が語っていますが、当時の心臓外科医はまだまだ男性社会でした。その中で、自分のやりたいことに真っ直ぐ向かう強い女性でした。
土井隆雄さんは、文部省の宇宙科学研究所でロケットエンジンの開発を行っていたのですが、その功績が認められNASAの研究所に移りました。とにかく徹夜してでも熱心に研究を行う方だったそうです。
宇宙飛行士の訓練
その後、過去の宇宙飛行士の訓練の様子の映像が流れます。
砂漠に不時着した際に、現地で食糧を調達する訓練まで存在しています。
もはや宇宙飛行ではなくサバイバル訓練です。
宇宙船内
次に宇宙船内の設備についての映像です。
無重力の宇宙では、普通の乗り物と違い、横や上のスペースも自由に使えます。
特に、寝袋が横の壁にくっついているのが不思議な映像でした。
宇宙飛行士になるための筆記試験
その後、宇宙飛行士の筆記試験問題の映像が流れています。
現在、内閣総理大臣を答えなさい、など意外と常識的な問題が多く出題されていたようです。
宇宙飛行士は徹底的に体を調べられる
その後、候補者の医学検査の様子が映されています。
500項目もの検査が行われます。
わずかな骨の隙間や、虫歯でも宇宙では大きな障害になりえるため、徹底的に検査されます。
選抜試験には全体で1年8か月もの期間を要したそうです。
3人へのインタビュー
最後に3人のインタビューで締めです。
3人とも、まだ宇宙飛行士になったばかりであり、本番はこれからだということをおっしゃっています。
このDVDは特典として、3人が実際に宇宙へいった際の映像も入っています。
宇宙に関する映像
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