自然を撮影したら世界一の集団、ナショナルジオグラフィックによる、壮大な宇宙の物語です。
「宇宙に挑む」は3部構成による3枚組のDVDとなっていて見ごたえがあります。
- 「彗星を追いかけろ」
- 「地球外生命体を探せ」
- 「宇宙へ飛び出せ」
の3部構成です。
衝撃の内容を簡単にまとめ
- 人類を滅ぼすレベルの彗星の衝突は必ず起こる
- 宇宙人はいる
- 宇宙旅行は、もう簡単な旅行になっている
彗星を追いかけろ
6500万年前の彗星の衝突、その規模の彗星の衝突は未来においても必ず起こるというところから物語は始まります。
実は彗星の衝突が直接の原因で生物が絶滅したのではなく、衝突が起こした様々な気候変動が原因だという説が有力であると語っています。
彗星が衝突し、大規模な地震が誘発されて、その地震で大きな津波が発生し、津波が大地を襲い砂ぼこりを発生させて、その砂ぼこりが太陽の熱をさえぎって、長期間に渡り生物が徐々に死んでいきました。
これにより、地球が彗星衝突により消滅してしまうという予測が起こりえる事実だと科学者たちは認識しました。
ちょっと想像もつかない大きさのエネルギーだということは分かります。
地球に直径8kmの彗星が落ちたら、地球上の生物は滅びるといわれています。たった8kmです。地球の大きさに比べたらごくごく小さい彗星ですが、それでも生物を滅ぼすには十分なのです。
1997年に地球から観測することができた有名な彗星「ヘールボップ彗星」は直径50kmだったそうです。
ヘールボップ彗星は、地球から2億km離れた位置を通過しましたが、もしこれが地球に向かってきていたら、対策することができず地球は滅びていました。
私たちが生きている間に彗星が地球に落ちる確率は10万分の1だそうです。それを高いと思うのか低いと思うのかは個人により違いますが、「絶対に起きない」とはいえないのです。
地球外生命体を探せ
近年、惑星探査機による調査により、生物が住める環境のある惑星が発見されました。
また、深海の調査が進み、過酷な環境の中でも生きていける生物がたくさん見つかっています。
それらの結果から、地球外生命体が存在することは現実的な話となってきています。
南極大陸で発見された隕石から、微生物の化石が発見されたことから、他の星に生命がいたことが証明されました。
これまで、地球外生命体の調査は火星が中心でした。
火星くらいの地球に似た環境でなければ生物は生きられないと考えられていたためです。
しかし、近年の深海生物の調査により、過酷な環境にたえる動植物が見つかったことから、より遠くの木星、土星の周りをまわる衛星にも調査を行うようになってきました。
木星、土星自体はあまりに過酷な環境なため現在でも生物がいる可能性は低いと考えられていますが、木星、土星の周りをまわる恒星であれば、生物が住める環境が存在しています。
また、金星は、表面は非常に高温で生命が存在できないのですが、大気中であれば生物が存在できるのではないか、という観点から調査が進んでいます。
これらの調査はまだ始まったばかりであり、今後地球外生命体がどんどん見つかる可能性は十分あります。
とても楽しみです。
宇宙へ飛び出せ
既に、民間人の旅行者の宇宙旅行は始まっています。
カザフスタンにある基地から宇宙へ飛ぶことができます。
乗り込む宇宙船はロシアが保有する宇宙船ソユーズです。
時速3万3千キロで飛ぶロケットです。
有人宇宙飛行の分野では、ロシアが世界一の実績を持っています。
このDVDで収録されているのは、科学者オルセンが宇宙へ行ったときのドキュメンタリー映像です。
22億円を支払って、宇宙旅行への権利を手に入れました。
オルセンは80歳を超える年齢ですが、現在の技術であれば問題なく宇宙旅行が可能となりました。
しかし、900時間におよぶ訓練が必要だったようです。
それでも、ひと昔前より宇宙へ行くための条件は簡単になっているようです。
技術の進歩と経験の蓄積によって、どんどん宇宙旅行が身近なものになっていっていることが分かります。
オススメ作品
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