今回紹介させていただくのは、ナショナルジオグラフィック社による、数ある自然環境DVDシリーズの中から、「2億5000万年後の地球」です。
かなり、ぶっ飛んだ内容ですが一つの未来の物語として、とても面白い映画のような仕上がりになっています。
2億5000万年後の地球のポイント
- 地球はまだ存在している
- 大陸の形は大きく変わっている
- 人類は滅びている
- 新しい文明を持った生命体が進化している
なぜ2億5000万年後をテーマにしたのか?
なぜ、2億5000万年後かというと、それだけの時間がたつと、地球の地形、星の位置、全てが変わってしまい、文明があった痕跡も様々な地殻変動によりなくなってしまうため、同じ地球であっても、本当に地球なのか分からないくらいに変化していると考えられるからだそうです。
2億5000万年後に今の文明の痕跡を見つけるのは難しい?
2億5000万年たった地球に、かつて人類がいたことを確認できるのは、月にたてられた星条旗しかありません。月には大気がないため、2億5000万年たっても、全く変わらず存在しているそうです。
地球上にある大陸は、プレートの沈みこみにより絶えず動いています。2億5000万年後の大陸がどのような形になっているのかは、アメリカにある巨大な谷、グランドキャニオンを観察すれば分かるようです。
グランドキャニオンはとても深く、遠い昔から積み重なった岩石があるため、2億5000万年前の地質が調査できます。過去が分かれば、未来を良そうできるということです。
地球の大陸はどんな形になっている?
かつて地球上の大陸は一つであったようです。巨大大陸パンゲアと呼ばれるものです。2億5000万年後には、再度大陸が一つになっていると予測されています。
人類はどうやって滅びるのか
科学者たちの予想によれば、今から1万年から10万年以内氷河期がやってきて、人類はそこで滅びるようです。そして、氷が解け、地表が出てきたあと、人類は化石として未来へ残っていくのです。
1億年後の地球を支配している生命体は、どのようなものか予想することはできません。このDVDでは、アリが巨大化したようなものを未来の知的生命体としています。
大災害や地殻変動が起きたときに、昆虫が一番生き延びる可能性が高く、その後進化して知性を得ることは、もしかしたら現実的な話なのかもしれません。
そして、その未来のアリは、人間の化石を見つけ、その形の復元を試みます。
大陸が1つになるとどうなるか?
さて、未来の巨大大陸は、地球環境に様々な影響を与えるようです。
湿った風が巨大な大陸にぶつかり、巨大なモンスーンを発生させ、100万ミリを超える雨を降らせます。
また、海流がなくなり、微生物が海の表面に集まることにより海は紫色に染まります。
陸地は、竹林だらけになり、内陸部には巨大な砂漠が広がります。
今の私たちが考えるべきこと
DVDの終わりで全ての科学者が語っているのは、人間が他の生物を滅ぼすことによって、未来に残る化石を減らしてはいけないということです。
ある地層までは象の化石が見つかるのに、突然見つからなくなるようなことはあってはならないのです。
あまりにも壮大な話で、想像もつかないような未来の話ですが、大切なことは、今生きている私たちが、今生きている地球の環境を大切にすることです。
ナショナルジオグラフィックの記事
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