歴史を別の視点から考察する変わった舞台「歴タメLive」

歴タメLive 演劇
©テレビ朝日ミュージック

歴タメLive 歴史好きのエンターテイナー大集合!」は、「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の舞台です。

今回紹介するのは、、2016年に公演された歴タメLIVEの第1弾です。

歴タメは「タメになる歴史のエンターテイメントライブ」の略です。

めちゃくちゃ勉強になる舞台

このDVDで描かれている物語は、どれも、教科書で習った歴史とは違っていることばかりです。

近年の研究により、新たな説が出てきたものばかりを扱っており、とても勉強になります。

歴史というのは、常に変わっていっており、勉強し続けなければ勘違いしたままです。

過去の知識を妄信しすぎず、学び続ける姿勢が大切なことを教えてくれます。

キャスト

第一弾の主なキャストは以下のとおりです。

  • 宮本武蔵:染谷俊之
  • 浅野内匠頭:寿里
  • 片倉小十郎:杉江大志
  • 西郷隆盛:石井智也
  • 吉良上野介:井深克彦
  • 伊達政宗:山本匠馬
  • 坂本龍馬:鈴木拡樹

 

司会は、はんにゃの金田さんと長谷川ヨシテル(れきしクン)の二人です。

コント浅野と吉良 教育的指導

吉良上野介(きらこうずけのすけ)が現代人にあてた手紙を読むコントです。

忠臣蔵で有名な赤穂浪士の話を、悪役、吉良上野介の側から面白おかしく語ります。

忠臣蔵は、浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が、吉良上野介を斬り付け、その責任を取って切腹させられます。それに怒った47人の部下たち赤穂浪士が吉良の家に復讐をしに行くという話です。

日本人の認識では、吉良上野介浅野内匠頭に無礼なふるまいをしたため殺され、部下たちは主人の尊厳を守るため復讐を行う正義の話として知られています。

しかし、実際、なぜ浅野内匠頭吉良上野介を斬ったのかは歴史上現在もよく分かっておりません。

この歴タメLIVEでは、実は浅野内匠頭がふざけた人間で、悪役で浅野に斬られる吉良上野介が実は真面目な人間だったという設定です。

わたしたちの歴史に対する理解は、忠臣蔵のように後から作られたオリジナルストーリーのイメージで正義と悪役が決まっていることがよくあります。
新しい歴史的な文献が見つかり、人物像が変わることはよくあります。
もしかしたら赤穂浪士の歴史もひっくり返ることがあるかもしれません。

信長×ねね 武将の手紙流出シリーズ1

本当にあった武将の手紙をSNSにしてみた、というものです。

織田信長が、豊臣秀吉の妻ねねに送った手紙をLINE風にしたものです。

信長豊臣秀吉を直接「はげねずみ」と呼んだわけではなく、ねねにあてた手紙の中で書かれていたという史実をおもしろく伝えています。

コント 伊達政宗 母親思い

冷酷な武士で戦では負け知らずというイメージが強い伊達政宗が、実はマザコンだったという事実を大げさなコントで面白おかしく演じています。

伊達政宗の母、義姫は豪快な人物で、政治にも積極的に関わっていたとされています。
政宗と母・義姫がやり取りを行った手紙が大量に残っており、マザコン説もあながち間違いではないのかもしれません。

秀吉×脇坂 武将の手紙流出シリーズ2

近年発見された新たな秀吉の手紙により、仕事に細かくネチネチと言う上司だったことが分かりました。

秀吉は、戦争中にもかかわらず、部下の脇坂に材木の仕事の進み具合を確認する手紙をしつこく出し続けたそうです。

宮本武蔵 生涯無敗

宮本武蔵の様々な逸話が、本当に信用できるものなのか、怪しいことを自ら語っています。

特に佐々木小次郎との巌流島での決闘に関しては、実は全く違う事実があるのではないか、と思わせる演劇です。

宮本武蔵は、あまりにもドラマチックな人物像が作られすぎて、歴史的な根拠がかなり怪しい人物の一人です。

戦国武将ラップ

学校へ行こうへ出演していた、現在はお勉強ラップでYouTube上で活躍しているCo.慶応さんによる戦国武将についてのラップです。

原作朗読 マルガリータ

天正遣欧使節の四人の少年の中で、帰国後ただ一人棄教した千々石ミゲル。その謎に満ちた生涯を妻の視点から描いた村木嵐による文庫「マルガリータ」を朗読します。

歴史上あまり語られることのない人の数奇な人生にあえてスポットを当てた、すばらしい朗読です。

コント 真田幸村 将来の夢

現代では、イケメンで描かれることの多い、真田幸村ですが、実際はそんなでもなかったというのをコントにしています。

真田幸村が活躍したのは40歳を超えてからのため、イケメンではないというのは正しいのかもしれません。

家康×お江 武将の手紙流出シリーズ3

徳川家康が、自分の娘にあてた手紙です。

子供や孫が大好きだったことが伝わります。

コント 坂本龍馬 手柄

歴史上、最も人気があり、偉大な人物として描かれることの多い坂本龍馬ですが、実はその功績の数々は、他の人が行ったものではないかという説が近年出ております。

それを風刺した内容のコントです。

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