「茂木健一郎の脳活用法スペシャル」は、人気テレビ番組「プロフェッショナル仕事の流儀」の司会者である茂木健一郎氏自身が主役の回です。
日本脳科学者の第一人者である茂木健一郎。
今回は、
- 暗記力
- 集中力
- (子)育て
という3つのテーマについて脳科学の観点から極意を語ります。
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ポイントをまとめ
- 暗記はしゃべりながら動きながらノートに書くとよい
- すきま時間に仕事すると短期で集中できる能力がつく
- 散歩は集中力を高める
- 子育ては褒めて伸ばすのが正解
年齢をとっても記憶力は鍛えられる
タクシードライバーは、道路や道順を覚えなければいけない職業です。
タクシードライバーの脳を調べると、歳を取ればとるほど脳の空間把握能力が大きく発達していることが発見されました。
これまでの研究では、脳の記憶容量は歳をとるごとに少なくなっていくと考えられていましたが、この研究により、年齢をとっても脳を鍛えられることが分かりました。
暗記と脳の仕組み
単純に記憶能力と言っても、短期記憶と長期記憶では脳の記憶の領域が違います。
暗記とは、短期記憶の領域から長期記憶の領域である側頭連合野にデータを移しかえることです。
茂木健一郎が考える最適な暗記法
茂木健一郎が考える暗記法が、「鶴の恩返し勉強法」です。
テキストを見て覚えたことを、
- 言葉にしながらノートに書き写す
- テキストを伏せてノートを書く
テキストを伏せることにより脳が短期記憶領域から長期記憶の領域にデータを移します。
- 書く内容を大きな声を上げながら口から出す
- 体全体でアクションをしながら書き写す
この動きにより脳の長期記憶領域が刺激され、記憶が定着しやすくなります。
大声でオーバーリアクションでノートを書く様子は人に見せられない姿のため「鶴の恩返し勉強法」と茂木健一郎は名付けました。
集中力を高める方法
勉強や仕事中に色んなことに気が散ってしまうことは、誰にでもあることです。
どんなに集中していても、人に話しかけられると集中力は切れてしまいます。
大事なのは、切れた集中力をすぐに集中状態に戻すための集中の速さです。
そんな悩みを抱える人の解決法について、茂木健一郎が提唱するのが「短時間集中法」です。
方法は簡単、とにかく、すきま時間や合間の時間に仕事をすることです。
- タクシーの中
- 電車の移動中
- ちょっとした休憩時間
すぐに集中できなくても、とにかく仕事を始めてしまうことで、集中のスイッチを入れる訓練になります。
短時間集中法の科学的根拠
短時間集中法により集中力が鍛えられる秘密は、脳の神経細胞にあります。
短時間集中法を繰り返し行うことで、神経伝達物質の伝達速度が速くなっていくため、短期集中が次第にできるようになるという研究結果があります。
現代は、スマホやパソコンの発達による情報社会のせいで、時間が細切れになって生活している人がたくさんいます。
そのため、ひと昔前よりも余計に短い時間で集中することが必要なのです。
散歩で集中
茂木健一郎はもう一つ別の集中力アップの方法を提唱します。
それは、「散歩すること」です。
- 脳は行動しているときの方がよく働く
- 散歩はそれ自体に思考を使う必要がない
- 散歩中は自分の考えたいことに集中できる
出来る限りいつも歩いている道を散歩すると、散歩に意識を取られることが少なくなるので、より効果的に思考をめぐらせることができます。
育てる
子供を育てる、部下を育てるなど人に何かを伝える際の脳の働きについて解明します。
茂木健一郎が学生たちの講義で実際に行っているのは、とにかく学生が発言した瞬間におもいっきりほめることです。
とにかく行動を起こした瞬間にほめることがポイントです。
脳科学者から大切なメッセージ
最後に、茂木健一郎からみんなへのメッセージです。
「脳は変わることができる。自分の人生を決めつけないでほしい。自分の正体なんていつまでたっても分からない。それくらいの気持ちでいたほうがいい。」
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