1990年代終盤から2000年代始めにかけて北海道のローカルTV番組「水曜どうでしょう」は、深夜番組にもかかわらず高視聴率をたたき出していました。
- 大泉洋
- 鈴井貴之(通称:ミスター)
- 嬉野氏(カメラマン、通称:うれしー)
- 藤村D(声だけの出演)
サイコロを振って出た目によって高速バスに乗る旅や、海外横断の過酷ロケなどが人気のテレビ番組です。
今回は、いつもの大掛かりな旅行ロケではなく、シュール系にあたるプチ企画、「シェフ大泉車内でクリスマス」を紹介させていただきたいと思いますす。
シェフ大泉とは?
シェフ大泉といえば、海外旅行編などでは良く出てくる水曜どうでしょうではおなじみのキャラクターです。
大泉さんは、特に料理が上手いわけでもないのに、みんなに自分の料理をふるまいたがります。
しかも、食べさせるのは基本的に大泉さんの思い付きによる創作料理です。
しかも毎回調理時間が異常なほど長く、かと言ってそれほどおいしいわけでもなく、出演者たちに非難を浴びまくっては大泉さんがキレるというおなじみの流れがあります。
今回のシェフ大泉の料理の舞台
クリスマスパーティーを開くと聞いて、真冬の深夜にHTB(北海道放送局)に集められた大泉洋と鈴井貴之とONちゃん(安田顕)は、会場を見て、そのショボさに驚愕します。

©HTB
鈴井貴之とONちゃんは車の中でパーティーをはじめ、大泉洋は外で料理を作ります。

©HTB
装備はコンロ1個と薪です。
いよいよ料理開始
シェフの服装に着替えてエンジンがかかった大泉洋は、意気揚々とエビ料理を作り始めます。
「最高のエビチリを食わせてやる」とみんなに宣言します。
1品目に出てきたのは、普通にエビを焼いただけのエビの塩焼きです。
エビチリではない!!
これは失敗のしようがないので、鈴井貴之、ONちゃんにも好評です。
ここから大泉洋が暴走し始めます。
クリスマスらしくチキンを焼きたくなった大泉洋が、鳥のお腹の中にネギやおにぎり(食べかけ)、生卵を突っ込んで後ろにある薪で焼き始めます。

©HTB
そして、やっと当初の目的であったエビチリを作り始めますが、簡易型のコンロでは全く火力が足りません。
本格的な中華鍋で弱火でコトコトとエビが煮込まれていきます。

©HTB
大泉洋のセンスで適当に味付けしたエビチリを全員で食しますが、みんな口に入れた瞬間咳き込んでしまうほどマズいようです。
そして、後ろの薪で焼いていた鶏がいよいよ焼きあがります。
その名も「おにぎりの鶏包み」です。

©HTB
この謎の鶏料理をHTBに出勤する早朝ニュースのスタッフを捕まえて食べさせますが、みんな咳き込んでしまいます。
鶏の中に仕込んでいた卵を割ると生のまま!
そしてお酒だけが進み、酔っ払った一行は、朝のニュース番組に強行出演します。

©HTB
大泉洋は、テレビの前でONちゃんを殴り、キャスターに噛みついて、暴れまくります。
非常にタチの悪い酔っ払いです。
しかし、この破天荒さこそが水曜どうでしょうの良さです。
結局料理企画はどこかへいってしまい、ぐちゃぐちゃのまま「お疲れ様でーす」と帰っていく大泉洋たちの背中を見ながら番組終了です。
この適当さが水曜どうでしょうの人気の秘密です。
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