「熱闘甲子園2007」は夏の高校野球甲子園大会の全試合の熱いシーンを収録したDVDです。
2007年の甲子園は、佐賀北高校が11年ぶりの公立高校優勝という快挙を成し遂げた球史に残る大会でした。
そんな、2007年大会に出場した49校の全試合が収録されています。
2007年大会の注目校
- 仙台育英高校
- 広陵高校
広陵高校は、エース野村祐輔と小林誠司のバッテリーでした。
2007年大会決勝
2007年大会は、前年2006年の駒大苫小牧田中将大vs早稲田実業斎藤佑樹の伝説に残る大会に比べると注目されることが少ない大会です。
しかし、決勝戦の広陵vs佐賀北の試合はドラマチックで今でも甲子園の語り草となっています。
当時甲子園では無名だった佐賀北を、古豪広陵が迎え撃ちます。
広陵はエース野村祐輔(現・広島カープ)、キャッチャー小林誠司(現・読売ジャイアンツ)というタレントを要する盤石の体制です。
対する佐賀北は、これまで一度も甲子園で勝利したことがありませんでした。
しかし、エース久保貴大は決勝まで甲子園無失点というとんでもない成績を残します。
- 1回戦 VS.福井商 2-0
- 2回戦 VS.宇治山田商 4-4(延長15回引き分け)
- 2回戦(再試合)VS.宇治山田商 9-1
- 3回戦 VS.前橋商 5-2
- 準々決勝 VS.帝京高 4-3
- 準決勝 VS.長崎日大高 3-0
佐賀北はあれよあれよという間に勝ち上がり、佐賀県の方言を使い「がばい旋風」と騒がれるようになりました。
そんなエース久保貴大をも広陵打線は攻略し、8回表までで広陵が4-0というスコアでリードし、誰もが広陵の優勝を信じ始めていました。
8回の裏、1アウト満塁までチャンスを広げた佐賀北は、押し出しのフォアボールで1点を返します。
スタンドは沸き、佐賀北の応援一色となる異様なムードとなります。
続く3番副島が、試合を伝説にします。
引っ張った球はレフトの頭上を越え外野スタンドへ飛び込みます。
奇跡の逆転満塁ホームラン。
たった一球、たった一振りが運命を変えました。
最後まで投げ切ったエース久保貴大。
3アウトの瞬間マウンド上で選手たちの歓声の輪ができあがりました。

©テレビ朝日
余談ですが、佐賀北は2回戦の宇治山田商との試合で引き分け再試合を行って勝ち上がっていたため、甲子園の歴史上1番多くの試合数を戦ったチームとなりました。
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