ツール・ド・フランスは、その名のとおりフランスで行われている自転車競技の最高峰のレースです。
2013年に第100回大会を記念して作られたDVD「ツール・ド・フランス 栄光の100年」は、過去99回の歴史の中で伝説となった数々の記録を収めた永久保存版の作品です。
DVDを観た感想
- 古い時代の貴重な映像が見られる
- ツールドフランスの歴史や時代背景、有名選手などがごっちゃになって説明されていて素人には分かりにくい
- 抑揚のない解説がすごく落ち着く
- たくさんの選手が紹介されていて導入編の知識としては良い
- ヨーロッパの暗い歴史にも知識が及んでいる
1910年代~1920年代のツール・ド・フランス黎明期
初期のツールドフランスは夜中にスタートして両肩にスペアタイヤを抱えて400キロ以上を18時間かけて走っていました。
当初は、賞金もごく小額で、苦痛と疲労とのの闘いでした。
第一次世界大戦で4年間休止された後、1919年に復活したツールで、スター選手を見分けるため黄色の服が着せられたそうです。
ここでツールドフランスのイメージカラーの黄色が産まれました。
1920年代には、ペリシエ兄弟という有名な選手二人が、レースの過酷さに耐えるためにチーム内でコカインが使われていることを暴露し、レースを辞退するという事件が起こりました。
1930年代の改革
ツールドフランスは徐々にファンを増やしていき、次第にスポンサーによる宣伝合戦に利用されるようになります。
そのような商業的な変化に歴史と伝統を重んじるフランスの人々は違和感を覚え始めました。
1930年代になると、商業的な部分を減らそうと、選手たちはナショナルチームに所属するようになりました。
第二次世界大戦とツール・ド・フランス
1940年、第二次世界大戦が始まると、ツール・ド・フランスは休止されます。
戦後、フランスは立ち直りに苦労します。ツール・ド・フランスも土台から作り直す必要がありました。
1947年、やっとツール・ド・フランスが再開します。
時代はまだ物資の不足により食糧が配給制の頃でした。
再開直後こそ苦労しましたが、そこから30年間にわたってフランスは大きく経済発展し、栄光の時代と呼ばれます。
それに伴いツール・ド・フランスも大きく発展します。
先導車も分かりやすく派手になっていきます。

©ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
スター選手たちの時代
そこから、ツール・ド・フランスは次々とスーパースターを輩出します。
1978年からツール・ド・フランスを5回優勝したベルナール・イノーと、、グレッグ・レモンの二人のライバルとしての戦いは、今でもツール・ド・フランスの伝説です。
翌年はイノーがレモンのサポートに付くことを約束しますが、それを裏切ってレモンを置き去りにします。
そして1999年からは、2005年までのツール・ド・フランスで前人未踏の7連覇を行うレジェンド、ランス・アームストロングが現れます。
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