「ドライバーズアイ」は、カーレースの最高峰F1のDVDですが、ちょっと普通のDVDとは違います。
「ドライバーズアイ」は、F1の車内に搭載されたカメラにより、ドライバーの目線のド迫力でF1レースを楽しめる画期的な映像になっています。
2006年のF1の特徴
2006年のF1は、鈴鹿サーキットがF1レース開催から撤退する年で、日本人としても思い出深いシリーズでした。
また、皇帝ミハエル・シューマッハがこの年で引退することを表明しており、その日本での最後の雄姿を見ようと大勢の観客が集まった大会でした。
そして、2006年といえば、純日本産のレーシングチーム「スーパアグリ」がF1に参戦し、そのドライバーとして佐藤琢磨、山本左近が乗った「日本の日本による日本のための」F1チームがあった時代です。
ミハエル・シューマッハ最後の鈴鹿での走り
このDVDには2006年日本グランプリ鈴鹿での予選、決勝両方の映像が残されているのですが、予選ではミハエル・シューマッハの伝説となる走りが飛び出しました。
それまで、鈴鹿サーキットを1週1分30秒を切ることは不可能とされてきたのですが、ミハエル・シューマッハがこれまでの記録を大きく塗り替える1分28秒台で走り切るという快挙を達成します。
ドライバーズアイではそのミハエル・シューマッハがどのようなハンドルさばきを見せ、どのようなコース取りをしたのかが鮮明に映っています。
このレースの前の第16戦、中国グランプリを終えあと2戦となったところでフェルナンド・アロンソとミハエル・シューマッハがポイントランキング1位タイという状況でした。
つまり、この日本グランプリは二人にとって絶対に落とせない非常に大事なレースだったのです。
予選レースを終えて、ミハエル・シューマッハと同じチームであるフェラリーのフェリペ・マッサがポールポジションを取り、ミハエル・シューマッハが2番スタート、ライバルのフェルナンド・アロンソはなかなかタイムが伸びず5番スタートという、ミハエル・シューマッハにとっては絶好の展開でした。
しかし、勝利の女神は残酷で、決勝ではミハエル・シューマッハは途中棄権となり、結果フェルナンド・アロンソが優勝します。
これが決定打となり、ドライバーズランキングではフェルナンド・アロンソがトップとなりミハエル・シューマッハはこの年有終の美を飾ることはできませんでした。
数々のF1ドライバーに愛され、かつて名ドライバーセバスチャン・ベッテルが「神の手で作られたサーキット」と称した鈴鹿サーキットがそのF1の歴史に静かに幕を下ろした瞬間でもありました(すぐ復活しますが)。
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