現在、小学館のゲッサンで絶賛連載中のあだち充による高校野球漫画「MIX」。
2012年に連載開始ですが、2019年現在で単行本15巻までしか出ていません。1年に2冊のゆっくりペースです。
タッチの続編という設定がファンにはたまらない
この漫画、あだち充の代名詞である高校野球漫画であるだけでなく、なんと舞台が「タッチ」から30年後の明青学園なのです。
タッチで活躍したあのキャラたちが、お父さん世代となって出演しています。
さらに、主人公の立花投馬、立花走一郎は義理の兄弟という設定です。
双子でこそありませんが、同い年の2人の兄弟が甲子園を目指して奮闘します。
これは、タッチで叶えられなかった、もし上杉和也が生きていて上杉達也と兄弟二人が力を合わせたら明青学園はどうなっていたのだろう、という読者の永遠に叶えられない夢を叶えてくれる設定です。

©あだち充/小学館
MIXの各キャラクターの設定
タッチでは上杉達也も上杉和也もピッチャーでしたが、MIXでは投馬がピッチャー、走一郎がキャッチャーで同じ高校でバッテリーを組むという夢の設定です。
主人公の立花投馬はひょうひょうとして、3枚目キャラで、適当な性格だけど、集中したときに野球の実力が跳ね上がる、いわゆるあだち充の漫画では定番の主人公です。
顔もいつもの主人公たちと同じです。
立花走一郎もあだち充作品らしくイケメンで頭がいい最強のライバル感があるいつものキャラ設定です。
そして、ヒロインとなる立花音美は立花走一郎の実の妹です。
天真爛漫な美女で、男子からものすごくモテるあたりはタッチの朝倉南に近いものを感じます。
立花投馬とは血がつながっていませんので、この二人の恋愛が進展するのかどうかがこの漫画のもう一つの見どころです。
ここは、あだち充作品らしくなく走一郎が恋のライバルにはならないことが確定しています。

©あだち充/小学館
そして、立花走一郎にも恋の相手が登場します。
野球部の監督大山吾朗の娘、大山春夏です。

©あだち充/小学館
黒髪のロングで気が強くて新体操部に所属しています。
立花音美と大山春夏を足して2で割るとタッチの朝倉南になるような気がします。
もし上杉和也が生きてたら朝倉南は上杉達也と上杉和也どっちと結ばれたのだろうという疑問を、2人のヒロインに分けることによってうまく解決してくれています。
このまま立花投馬&立花音美、立花走一郎&大山春夏の2つの恋愛がうまくいけば、の話ですが。
タッチのキャラが次々と登場
現在、タッチに出演していたキャラたちが少しずつMIXに登場しています。
ストーリーを壊さないように上杉達也などは出てきていませんが、タッチを見ていた世代が懐かしむのにちょうどいい名脇役がうまい具合に父親世代となって出てきます。
勢南高校のエース西村勇、明青学園ボクシング部で上杉達也の友達だった原田正平が出てきていますが、今後もっといろんなキャラを出してほしいところです。
タッチを読んだ世代も読んでいない世代も楽しめる作品になっていると思います。
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