ラグビーで一番歴史と伝統のある大会「シックスネーションズ」

シックスネーションズ スポーツDVD
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2019年、ラグビーワールドカップが日本で開催されたことによりラグビー人気は絶頂を迎えました。

日本戦は視聴率30パーセントを超え、にわかファンと呼ばれるラグビーファンがたくさん誕生しました。

「にわか」は、江戸時代に路上で行われた素人の即興芝居が「俄狂言(にわかきょうげん)」と呼ばれたことが語源です。

日本でのラグビーの盛り上がりは、各国でも大々的に報道され、日本をシックスネーションズに参加させるべきではないか、という議論が巻き起こりました。

今回は、その「シックスネーションズ」の歴史を1本の作品にまとめたDVDを紹介しながらラグビーを語りたいと思います。

シックスネーションズとは?

ネーション=国を意味するので、直訳すると6か国です。

つまり6か国が参加するラグビーの大会です。

シックスネーションズ参加国
  • イングランド
  • フランス
  • アイルランド
  • イタリア
  • スコットランド
  • ウェールズ

1870年代~1900年初期

1871年にイングランド対スコットランドが開催されたのがこの大会の起源で、1883年になりイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズの4か国で大会の形になりました。

この4か国を合わせて日本ではイギリスと呼びます。
初めは島国の中の4か国が集まってできた大会だったのです。
サッカーのワールドカップの第一回大会が1930年開催であることと比べても、この大会の歴史の古さが分かります。

1910 年代~1920年代

1910年大会からはフランスが加わり「ファイブネーションズ」が始まります。

ラグビー1920年代

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その後、第一次世界大戦が始まりたくさんの選手が死亡したことにより大会は一時中断されます。

1920年になり大会が復活します。

1920年代はスコットランドの優勝が多く、スコットランドの時代だったといえます。

1930年代~1940年代

1930年代になるとアマチュアリズムに反し選手の金銭的な引き抜きを行ったフランスが大会から締め出されます。

アマチュアリズムという考え方は、元々は、オリンピックの創始者が言った「出場者は、スポーツによる金銭的な報酬を受けるべきではない」という理念を元にしており、ラグビーにはその精神が強く受け継がれた。

第二次世界大戦後1947年になって、フランスが復帰し再び「ファイブネーションズ」となります。

1950年代~1970年代

1950年代になるとウェールズの黄金時代が来ます。ルイス・ジョーンズケン・ジョーンズといったスーパースターが大活躍します。

しかし、1950年代中盤になるとイングランドにジェフ・バターフィールドというスターが現れ、勢力図が塗り替わります。

1960年代から1970年代まではフランスとウェールズが主役でした。

そして、ようやくこの時代になって映像がカラーになります。

1970年代ラグビー

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1980年代~2000年代

1980年代は各国とも譲らず、毎年優勝する国が変わる戦国時代でした。

1990年代はウィル・カーリング率いるイングランド代表が4度もの優勝を手にする黄金時代でした。

2000年になるとイタリアが大会に参加し、やっと大会名が現在の「シックスネーションズ」になります。

2000年代は3度の優勝を手にしたフランスと05年08年に優勝したウェールズの時代でした。

ラグビー日本代表の歴史

日本にラグビーが入ってきたのは1800年代終盤と言われています。

日本ラグビーフットボール協会は1899年が日本にラグビーが伝わった年だとしていますが、1860年代には既に日本に入ってきていたという説もあります。

1930年に初めて日本代表が創設され海外とテストマッチを行います。

1987年に日本代表は第1回ラグビーワールドカップに出場します。

ラグビーワールドカップはシックスネーションズに比べ1世紀も遅い初開催でした。

そこから日本代表は2015年の第8回大会まで全てワールドカップ1次予選敗退でした。

しかし、このとき日本は南アフリカを撃破するラグビーの歴史上最大の番狂わせを起こし日本のラグビー人気の火を付けます。
そして、2019年日本大会での日本代表の活躍はご存知のとおりです。
ワールドカップ9回目にして日本代表初の予選突破という歴史の扉を開けました。
次は私たちにどんな世界を見せてくれるのでしょうか。

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