頭文字Dのカーレースを未来に進化させた漫画「MF GHOST」

MF GHOST スポーツ
©しげの秀一/講談社

頭文字D(イニシャルD)のしげの秀一先生による、正式な続編ともいえる作品が「MF GHOST(エムエフゴースト)」です。

頭文字Dは1990年代後半に大人気になったカーレース漫画です。
藤原とうふ店と書かれたAE86がド派手なドリフト走行で高級車をごぼう抜きにする爽快な漫画です。

峠を市販車でレースするあの名作をさらにパワーアップさせて、登場人物を一新して連載中です。

カーレース「MFG」

時代は2020年代、少し未来のお話です。

車はEVが当たり前の時代になっていて、ガソリン車は絶滅危惧種と言われています。

そんな時代にネット動画でガソリン車に乗って日本の峠を走る「MFG」という大会が世界中で大人気になります。

超高速で飛ぶドローンが峠を走る車を追いかけ、迫力のある映像を視聴者に届けるこのレースは、世界中に3000万人の有料会員視聴者を持つ一大産業となりました。

MFGを作ったのが、頭文字DでRX-7に乗りプロジェクトDをまとめあげていた高橋涼介です。
※プロジェクトDは主人公の藤原拓海が所属したレーシングチームです。
レースでは外国車が幅を利かせており特にポルシェはこの峠レースで最速のマシンに君臨しています。
レースのレギュレーションとして、車が軽くなるほど細いタイヤを履かなければならないというルールがあるため、軽量化の意味がなく重くてパワーのある外国車が強くなってしまいます。

主人公:片桐夏向

片桐夏向(かたぎりかなた 英名:カナタ リヴィントン)は、イギリスで育ち名門レーススクールを卒業した19歳の少年ですが、行方不明の父を探すために日本に来ています。

カナタ

©しげの秀一/講談社

片桐夏向は、頭文字Dの主人公、藤原拓海の教え子という設定です!

カナタは、86(ハチロク)に乗ってMFGに出場することになります。

86といっても、頭文字Dで藤原拓海が乗っていたパンダトレノ(AE86)ではなく、2010年代に発売された復刻版の86です。
86

©しげの秀一/講談社

ヒロイン:西園寺恋

カナタは日本で西園寺家のお世話になりますが、その西園寺家の娘が西園寺恋(さいおんじれん)です。

西園寺恋がこの漫画のヒロインです

レンは、身分を隠してMFGのレーシングガールをしています。

ヒロイン

©しげの秀一/講談社

ライバル:ミハイル・ベッケンバウアー

ドイツの20歳の若き天才、ミハイル・ベッケンバウアーは、カナタより1年早くMFGに参戦しました。

ベッケンバウアー

©しげの秀一/講談社

年の途中からの参戦にもかかわらずランキング12位を記録し、コースレコードも塗り替え、本年は圧倒的な優勝候補です。

ドイツのポルシェ育成システム出身のエリートで、ポルシェのケイマンという車種に乗っています。

この漫画が伝えたい事

これから先、世界中で電気自動車や自動運転車が増えて車は静かで安全な乗り物に変わっていくのでしょう。

しかし、車の本当の楽しさは、コンマ一秒のタイムを削るために必死で車を改造してドライビングテクニックを磨くことにあるという熱い思いが伝わってくる漫画です。

ガソリン車だからこそあの地響きにも似た胸に響くエンジン音が聞けるのです。

そういう車がこの先の未来もなくならずに人々の娯楽であり続けてほしいというしげの秀一先生の想いが伝わってきます。

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