セブンティドリームズは、タイム涼介先生が新潮社の月刊コミックバンチで連載している漫画です。
独特のかわいらしいタッチの絵が特徴です。
前作セブンティウイザンのあらすじ
65歳になり定年退職を迎えた江月朝一(えづきあさいち)は家に帰ると5歳年上の妻、夕子(ゆうこ)から信じられない事実を告げられます。「私、妊娠しました」。
70歳の妻の妊娠から出産、娘みらいの入園までを描いた子育て漫画です。
高齢となり子供を産むことの悩みと幸福を描いた感動の作品です。

©タイム涼介/新潮社
本作セブンティドリームズのあらすじ
物語は、朝一が68歳、妻の夕子が73歳になったところからです。
3歳になり幼稚園に通い始めた娘のみらいは、大人の言葉も徐々に理解し始め、朝一と夕子はその成長を毎日生きがいにして子供と暮らせる一日一日を大事にしています。

タイム涼介/新潮社
定年退職をして年金生活の朝一は、時間だけはたくさんあるので子育てに全ての時間を注ごうと一生懸命です。
また高齢の妻を気づかい、少しでも家事を手伝おうと慣れない料理や掃除にいそしみます。
セブンティドリームズの名言
この漫画は、随所に泣ける名言がたくさんです。
「赤ちゃんはママを選んで生まれて来るのでしょうか?私にはそう思えません。選ばれなかったから生まれなかったわけではないし、選ばれたからうまれてきたわけでもない。子供はただ生きたくて産まれてくる。だから命の限り守りたい。」
「親が子供に残せるもの それはきっと・・・家やお金だけではないはず。ずっとなくならない思い出や知識 すべてを伝えるにはまだ早いのはわかっている。でも時間がないことも分かっている・・・。未来がこの先生きていくために、残された時間でなにを伝えられるだろう。」
「痛くなくてもひとはいろんなときに泣くのよ。嬉しいときとか、悲しいときとか、幸せなときとか。パパは今・・・全部だよ。」
作者が単行本1巻の冒頭に1ページを使って大きく書いた一文「働き続け私を育ててくれた両親に捧げます」という一言。

タイム涼介/新潮社
本編を読む前から、この漫画が愛にあふれるものであることが分かります。
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