漫画「儚いくん」は、少年画報社のヤングキングコミックスで2018年9月号から2019年10月号まで掲載された青年漫画です。
単行本は初版が2019年12月9日に発行されました。
儚いくんのポイント
- 主人公が1話ごとに幼少期から大人になるまでどんどん成長していく
- 人1人の人生を通して生きることの意味を描いている
- 単行本1冊に凝縮した「生と死」
- 井上雄彦並みの画力
- とにかく泣ける
著者・柳内大樹
著者の柳内大樹の作品
- ギャングキング
- ガキ☆ロック
- セブン☆スター
漫画史上最速?の成長速度
この漫画は1話ごとに主人公が成長していくのに、ちゃんと物語がつながっていて1つの映画のようになっています。
- 第1話:4歳~小学4年生
- 第2話:小学4年生~小学校卒業
- 第3話:中学1年生
- 第4話:中学3年生
- 第5話:高校1年生
- 第6話:高校3年生
- 第7話:社会人1年目(18歳)
- 第8話:社会人数年目
- 第9話:29歳
- 第10話:31歳くらい?
- 第11話:32歳くらい?
- 第12話:33歳くらい?
- 第13話:34歳くらい?
- 第14話:44歳
各話のポイント
第1話
4歳の主人公、小日向希儚(こひなたきぼう)は、ある日突然父を交通事故で失います。

©柳内大樹/少年画報社
心にぽっかり穴があいて、父の顔がうまく思い出せなくなります。
そして小学4年生になり、初恋をします。
第2話
小学校高学年になり少しずつ「死」というものが分かり始めた希儚が、人生に対する様々な悩みを抱え始めます。

©柳内大樹/少年画報社
第3話
中学生になってできたコウキという友人ができます。
コウキは父に虐待されていて、食べるために万引きを繰り返していました。

©柳内大樹/少年画報社
そうとは知らずコウキを嫌ってしまったことに後悔します。
何が正しくて、何が間違っているのかを迷い悩みながら成長していく回です。
第4話
祖父の死が訪れ、希儚がまた死と向き合う話です。

©柳内大樹/少年画報社
どんどん弱っていく祖父を見るのがつらくて、なかなか会いに行かなかったことが大きな後悔になります。
第5話
初めて彼女ができます。
そして、父を交通事故で殺してしまった人が現れ、希儚は、大きく感情を揺さぶられてしまいます。

©柳内大樹/少年画報社
第6話
高校卒業を迎えた希儚は、人の死について悩み続けていて、彼女とこれからも一緒に生きていくことに違和感を覚え、別れを選んでしまいます。

©柳内大樹/少年画報社
第7話
飼い犬が死に、一家の中で男は希儚一人になってしまいます。

©柳内大樹/少年画報社
小さな頃の父との思い出がよみがえります。
第8話
姉の結婚式で、希儚に対する感謝の言葉が、あまりにも感動的な回です。

©柳内大樹/少年画報社
第9話
人生2人目の彼女が出来るも、まだ結婚に対する実感はなく、ただ楽しんでいる時期です。

©柳内大樹/少年画報社
第10話
彼女に妊娠を告げられますが、生と向き合うことが怖く、別れを選んでしまいます。

©柳内大樹/少年画報社
第11話
彼女の決意と女性の強さに触れ、結婚を決意します。

©柳内大樹/少年画報社
第12話
彼女の両親へ結婚の挨拶に行きます。
そして、いよいよ子供が生まれます。

©柳内大樹/少年画報社
第13話
子供が成長し、生きる喜びを噛みしめているところに母の病気が発覚し死についてまた考えることになります。

©柳内大樹/少年画報社
第14話
母の死と父を殺した男との再会により、生きることの大切さを悟った希儚が、彼にかける言葉にこの漫画の伝えたかったこと全てが詰まっています。

©柳内大樹/少年画報社
この漫画が伝えたい事
全話にわたり、人の生と死をテーマにした哲学的な要素が含まれています。
生きていれば誰にでもおとずれる人生の転機で、人がどのように成長していくのか、どう成長していくべきかを教えています。
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