「HELLO WORLD」は、2019年6月に小説が発売され、2019年9月にアニメ映画化されました。
小説の少し後に漫画化され、集英社のウルトラジャンプで連載されています。
今回は、HELLO WORLDの漫画版について紹介させていただきます。
単行本1巻部分の内容の紹介ですので、重要なネタバレはありません。
この記事を読んだ後で映画を見たら、難しい設定を理解できて分かりやすく楽しめるという内容にしています。
あらすじ
主人公の堅書直実(かたがきなおみ)は、控えめでクラスの輪にうまくなじめない京都の高校に通う1年生です。

©鈴木マナツ×曽野由大/集英社
優柔不断な自分を変えたいと思っています。
そこで出会ったのが一行瑠璃(いちぎょうるり)という同級生です。

©鈴木マナツ×曽野由大/集英社
堅書直実は一行瑠璃の、はっきりと言いたいことを言い、他人に依存しない姿勢を見て、なんとなく意識するようになります。
ある日、堅書直実は、突然日本の空にオーロラが出て、足が三本のカラスを見かけます。
そのカラスに本を奪われ追いかけているうちに伏見稲荷にたどり着きます。
突然鳥居が光り男性が飛び出してきます。
その男性は堅書直実の10年後の姿だと言います。

©鈴木マナツ×曽野由大/集英社
堅書直実が生きる世界の設定
堅書直実が、10年後の自分から告げられたのは衝撃的な内容でした。
- 3か月後に堅書直実は一行瑠璃と付き合う
- 未来では京都全体の全ての記録を残す計画が進んでいる
量子記憶装置「アルタラ」にドローンで撮影した映像を送り、人や物など全ての記録を保存しています。
©鈴木マナツ×曽野由大/集英社
- 堅書直実が生きているのは、「アルタラ」に保存された過去の記憶の世界
©鈴木マナツ×曽野由大/集英社
堅書直実が生きているのが2027年、「アルタラ」による京都を丸ごと保存する計画「京都クロニクル」が開始されたのが2020年です。 - 一行瑠璃は付き合い出してすぐ事故により死ぬ
- 未来の堅書直実は一行瑠璃の死の記憶を書き換えるために来た
©鈴木マナツ×曽野由大/集英社
さらに細かいルール
- 10年後の堅書直実の目的は「アルタラ」内の過去の記憶の改ざんのため、未来に影響を与えることはできない
一行瑠璃は付き合いだしたばかりで死んでしまいました。
未来の堅書直実は、何の思い出もないことを悲しみ、過去の思い出を書き換えるために未来から来ました。 - 未来の堅書直実は、過去の記憶内では実体がなく物に触れられず、堅書直実以外の人には見えない
未来の堅書直実は過去の記憶の世界では「アバター」という存在です。
- 「グッドデザイン」という手袋を使えばアルタラ内の記憶を書き換えることができ、自由に物を生み出すことができる。
©鈴木マナツ×曽野由大/集英社
無機物を生み出すのは簡単だけど、生き物を生み出すのはとても難しいです。
人間を生み出したり変化させることはできません。
また、手袋で実際に触れている部分のデータしか書き換えられません。 - 過去の記憶を書き換えようとすると、アルタラ内の「自動修復システム」が襲ってきて、強制的に記憶を戻そうとする。
「自動修復システム」は、人間がキツネのお面を被ったような姿をしていて、物理的に襲ってきます。
©鈴木マナツ×曽野由大/集英社
これらの内容をきちんと理解したうえで映画を見れば、最高に面白い作品だと感じてもらえるはずです。
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