「家族ゲーム」は、本間洋平原作のすばる文学賞受賞作品です。
自称天才家庭教師の吉本荒野が、破天荒で常識では考えられない方法で落ちこぼれの生徒とその家族を更生していく物語です。
全10話、一気に見れるほど世界観に引き込まれます。
家族ゲームとは
「家族ゲーム」は、かなり古い作品で1981年に大ヒットした小説です。
1983年に松田優作主演で映画化されています。
映画版は数々の賞を獲得し、1980年代を代表する話題作品です。
また、1983年に長渕剛主演でTBSでテレビドラマ化されています。
家族ゲームのおすすめポイント
- 家庭教師が主役のめずらしいドラマ
- 何度も映画化、ドラマ化されている不朽の名作
- 正義感だけでは残酷な世界からは救われないことを教えてくれる
- 主役が正義か悪かも分からないミステリー
あらすじ
沼田家の次男茂之は、学校でのイジメが元で不登校になって、部屋に引きこもりゲームをする毎日です。
それを見かねた母親が、茂之のために家庭教師を付けますが、茂之の問題行動で逃げ出してしまいます。
5人もの家庭教師が辞めた後、ネットで見つけ出してきた「東大合格率100%の天才家庭教師」が吉本荒野です。
吉本荒野は、茂之自身だけではなく、家庭全体が大きな問題を抱えていることを、いち早く見抜いて、様々な豪快な手段を用いて沼田家を変えていきます。
しかし、吉本荒野は、家庭を壊そうとしているような行動もとっていて、その意図が最後まで分かりません。
櫻井翔が演じる吉本荒野という男
主演の吉本荒野を演じるのは嵐の櫻井翔です。

©2013フジテレビ/共同テレビ
吉本荒野は、陽気な話し方ですが、何か暗い過去を抱えています。
ドラマの冒頭でも血だらけの人形を持った吉本荒野が森の中で叫んでいるシーンから始まります。
沼田家に初めて来たときも、いきなり茂之をぶん殴るという、とんでもない行動をとります。
非常に頭がよく、常に相手の行動の先を読んで対策しておきます。
情報収集能力が高く、相手の弱みになる情報を集めて、脅しで相手をコントロールすることもあります。
口ぐせは「いいねぇ」で、不敵に笑います。
この口ぐせにも、もちろん深い意味があり、ドラマの後半で明かされていきます。
吉本荒野は、一見空気を読まずにガンガン家族の輪の中に入っていきますが、全て計算の上でふざけた行動をします。
どんな計算なのかが読めない、不可解な行動を毎回繰り広げます。
沼田家の人々
沼田慎一
神木隆之介が演じる沼田慎一は県内トップクラスの進学校に通う高校2年生です。

©2013フジテレビ/共同テレビ
成績優秀で東大合格が確実だと周囲から期待されています。
陸上部に所属し、エースとして活躍しています。
礼儀正しく人当りもいいけど、心の中では人を見下していて、「いい子」を演じています。
沼田茂之
浦上晟周が演じる沼田茂之は、中学3年生です。

©2013フジテレビ/共同テレビ
ある事件がきっかけで学校を不登校になり、家にこもってテレビゲームばかりしています。
家庭内では常に優秀な兄と比べられつらい思いをしています。
沼田一茂
板尾創路演じる

©2013フジテレビ/共同テレビ
は、慎一、茂之の父で大手電機メーカーに勤めています。
人事部に所属し、社員にクビを言い渡す役目です。
エリート意識が高く、仕事ばかりで家庭に全く興味がありません。
沼田佳代子
鈴木保奈美が演じる

©2013フジテレビ/共同テレビ
は、一茂の妻です。
佳代子は、専業主婦で家に常にいます。
元々お嬢様育ちで世間とのズレがあります。
この世間知らずな面が、のちのち家族に大問題を引き起こします。
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