「アンゴルモア 元寇合戦記」は、歴史上最も日本が海外に攻められ国がなくなるピンチだったといわれる「元寇」をテーマにしためずらしい漫画です。

©たかぎ七彦/角川書店
アンゴルモアのオススメポイント
- 元寇をテーマにしためずらしい歴史漫画
- 圧倒的な軍力の差をひっくり返した知略による戦争
- なぜ世界最強のモンゴル帝国が日本に勝てなかったのかが分かる
主人公、朽井迅三郎とは?
主人公は元鎌倉の御家人、朽井迅三郎です。

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朽井迅三郎は、歴史書に登場する実在の人物、口井兄弟を元に描かれた架空の人物です。
かつては海賊討伐の軍を率いる武将でした。
義経流(ぎけいりゅう)の剣術の使い手です。
義経流とは、源平合戦で活躍した源義経が編み出したといわれる剣術です。
あらすじ
朽井迅三郎は、流人として船で対馬に流されてしまいます。
対馬は長崎県の北部にある島で、九州と韓国の中間にある島です。
当時の執権、北条時宗と北条時教の政治的な争いに巻き込まれて、敗れた側の北条時教の側に関係していた朽井迅三郎は流罪となってしまいます。
朽井迅三郎たちを乗せた船は、流人の集まりであるにも関わらず、対馬の島主の宗助国(そうすけくに)の娘である輝日(てるひ)に丁寧に迎え入れられます。

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島主の宗助国は、平知盛の末裔で、対馬地頭代という役職でした。
輝日は、蒙古の大軍勢が対馬に迫ろうとしているのを知っていて、軍力になる流人たちを集めていたのです。
輝日は、源平合戦で源氏に敗れて死んだとされていた安徳天皇が実は生きていて、その安徳天皇が残した子孫にあたる人物です。
当時モンゴル帝国は、その勢力を東ヨーロッパにまで広げ、世界最大の帝国を作り上げていました。
モンゴル帝国は、チンギス・ハーンが建国した、世界の歴史上最も広い領土を支配した国です。
本書のタイトル「アンゴルモア」は「世界を滅ぼす大王」という意味でヨーロッパの研究者たちがモンゴル帝国に名付けたものです。
1274年11月2日、高麗国の合浦という港に停泊していたモンゴル軍の軍艦900隻が一斉に対馬に向かいました。

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高麗は西暦918年に朝鮮半島に建国された国で、1259年にモンゴル帝国に武力で支配された国です。
モンゴル帝国の「征東」が開始されました。
モンゴル帝国の数万という兵に対し、わずか数百の兵で戦った朽井迅三郎の物語です。
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