大泉洋脚本によるチームナックス出演の朝ドラみたいな「山田家の人々」

山田家の人々 バラエティ
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「山田家の人々」はドラバラ鈴井の巣シリーズの第4弾です。

「ドラバラ鈴井の巣」とは、水曜どうでしょうのミスターこと鈴井貴之プロデュースの元、大泉洋などのTEAM NACSのメンバーが脚本を作る北海道限定ドラマです。

ドラマづくり、それ自体がバラエティというコンセプトのため、ドラマのメイキングの様子が放送されてから、本編が放送されます。

むしろメイキングがメインといえると番組自身が公言するほど、メイキング映像がおもしろいです。

第4弾は満を持して大泉洋が脚本を書きます。

ドラバラ鈴井の巣シリーズ
  • 第一弾 雅楽戦隊ホワイトストーンズ(脚本:鈴井貴之)
  • 第二弾 マッスルボディは傷つかない(脚本:安田顕)
  • 第三弾 雅楽戦隊ホワイトストーンズ~白き伝説よ永遠に~(脚本:鈴井貴之)
  • 第四弾 山田家の人々(脚本:大泉洋)
  • 第五弾 雅楽戦隊ホワイトストーンズ~最終章 呪われし神話の行方~(脚本:鈴井貴之)
  • 第六弾 VS~禁断の対決企画~
  • 第七弾 なんてったってアイドル!(原作:大泉洋 脚本:鈴井貴之 脚色:安田顕)

 

序盤は、大泉洋がなかなか脚本を書いてこなくてスタッフたちが困ってしまいます。

大泉洋 台本書かない

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締切日を決めておいても、「あと1週間ください。」と平謝りして、なんとかその場を逃げ切ろうとする大泉洋。

次第に謝り方もエスカレートしていきアクロバッティックな土下座に変わっていきます。

スタッフが言っても脚本を書いてこないので、鈴井貴之に連絡しようとすると、「社長にだけは連絡しないで」と大泉洋が必死に止めます。

大泉洋 社長が怖い

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鈴井貴之は大泉洋が所属する事務所「オフィスCUE」の社長(当時)であり、水曜どうでしょうのときとは違い普段はとても怖い人です。
何度も脚本の提出期限を延長した挙句、やっとできあがったので、本読みに入るため出演者が集められます。
「本読み」とは、脚本ができあがったら最初に、作者・演出者が役者を集め、俳優が脚本をせりふのような調子で読み合うことです。
大泉洋から「山田家の人々」というタイトルが告げられます。
大泉洋いわく「このドラマは、全くおもしろくありません。出演者はよく泣きますが、観てる方は全く泣けません。」
フツーの家族のフツー出来事を、フツーでない大泉洋が締切をぶっちぎって書き綴った感動の物語です。
本読みが進むにつれてみんなが台本の違和感に気付き始めます。
台本のあらすじ
冴えない浪人生・山田洋一(安田顕)は、憧れの明日美(三輪明日美)が暮らす東京の大学を目指して、猛勉強中です。
ダジャレ好きの父・山田春弘(鈴井貴之)が経営する「山田青果店」では隠居生活をエンジョイする祖父・山田春三(大泉洋)、家出中の兄・山田太郎(森崎博之)、母親代わりの姉・山田千春(小橋亜樹)が、つぎつぎと「事件」を引き起こします。
実は、この台本、登場人物の経歴や相関図や名前などが大泉洋の実家とよく似ているのです。
脚本に困った大泉洋が、自分の実家のエピソードをそのままストーリーにしてしまったのです。
大泉洋 実家の話

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そして、本読みが進んでいくに連れてもう一つみんなが違和感を感じるところがありました。
台本の最後まで読んだのに、佐藤(戸次)重幸の出番がまったくなかったのです。
戸次重幸 登場せず

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実は、あれほど何度も期限を延長した脚本はまだ途中までしか完成していなかったのです。
ここで、大泉洋の最上級の土下座がさく裂します。
大泉洋 最上級の土下座

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そして無事台本が完成して、戸次重幸の出番も決まり、予定より1か月遅れて撮影が始まります。
撮影開始後もおもしろい映像盛だくさんです。
ドラマの1シーンのボウリングを必死で練習するメンバーたち。
TEAM NACS ボウリング練習

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自分の飼い猫の出番のために誰よりも早く現場入りする音尾琢真。
音尾琢真 猫

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三輪明日美が大好きな安田顕のために仕掛けたヒロイン役を撮影当日まで明かさないドッキリ。
安田顕 初恋の人

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メイキング映像が1時間以上あって、やっとドラマが始まります。
ドラマは15分×9話のストーリーです。
朝ドラのようなアットホームでちょっと泣けるいい作品です。

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