「ヨシノズイカラ」は、ヨシノサツキがガンガンコミックスで連載している田舎暮らし漫画です。
漫画「ばらかもん」で描いた田舎の島でのほのぼのした生活を引き継いだ、ヨシノサツキの世界観全開の作品です。
※ 過去に「ばらかもん」の記事も書いていますので、ぜひご覧ください。
漫画の性質上、この記事は序盤の大きなネタバレになってしまいますので、お気を付けください。
オススメポイント
- ばらかもんのようなほのぼの田舎生活漫画
- ヨシノサツキらしい悪人が登場しない優しい漫画
- 表情が豊かで分かりやすい絵
- 人間の可愛らしい表情を描くのがうまい
- 漫画家の苦労が分かる漫画
あらすじ
遼(りょう)、宇一郎(ういちろう)、忠親(ただちか)、啓人(けいと)という4人の小さな島で育った幼馴染の男の子4人組の男子高校生が、小学校の頃の遠野先生の思い出を探すために、廃校になった小学校へ行きタイムカプセルを開ける話です。

©ヨシノサツキ/(株)スクエア・エニックス
単行本1巻の3分の1くらいのページが本当に4人の物語なのでだまされますが、本当は遼たち4人の漫画「わっかもん」を書いている小さな島に生まれた漫画家、遠野なるひこが主役の物語です。

©ヨシノサツキ/(株)スクエア・エニックス
実家の近くに住みながら、鳴かず飛ばずでも何とか生活できるレベルの遠野なるひこは、次回作もファンタジーものの漫画を描きたかったのですが、編集者から押されて田舎生活をする高校生たちの漫画を描き始めます。

©ヨシノサツキ/(株)スクエア・エニックス
そもそも自分が島育ちなので、漫画に描く素材がそこらじゅうにあるという恵まれた環境のため、これまでのファンタジーものより簡単に制作が進み、あっという間に人気漫画になっていきます。
ヨシノサツキの自伝漫画
「ヨシノズイカラ」の主人公の遠野なるひこは、人口5000人ほどの小さな島に生まれ育ち、漫画を描き20歳のときに奨励賞を取り、22歳でファンタジーものの漫画でデビューし、10年後に田舎の島を舞台にした「わっかもん」でデビューする話です。
著者のヨシノサツキは長崎県の五島列島で生まれ育ち、20歳のときに月刊少年ガンガンで奨励賞を取り、22歳のときに雑誌ガンガンパワードで聖剣伝聖剣伝説 PRINCESSofMANAを連載、その後、田舎の島を舞台にした漫画「ばらかもん」が大ヒットしました。
「ヨシノズイカラ」まさに、作者の人生を主人公に投影して描いた漫画です。

©ヨシノサツキ/(株)スクエア・エニックス
コメント