「プロフェッショナル仕事の流儀 商社マン片野裕の仕事〜不屈の課長、情熱を力に〜」は商社双日の社員、片野裕にスポットをあてたドキュメンタリーです。

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片野裕とは何者か?
片野裕のもとには、日本中の企業が相談のメールや電話が毎日来ます。
かつて片野裕は、レアアースと呼ばれる貴重な鉱物資源の輸入で日本を救いました。
当時、日本で使用するレアアースのほとんどは中国で採掘されていました。
尖閣諸島付近での漁船衝突事件が起こり、レアアースの輸入が事実上ストップしてしまいます。
片野裕は、急いでオーストラリアへ向かい、わずか2ヶ月で日本の輸入の3割を賄う量の輸入の契約をまとめあげました。
これにより、片野裕の名は日本中の関係者に知られることになりました。
新たな問題の発生
騒動が収まり、中国からの輸入は再開しますが、今度はレアアースの価格が高騰します。
中国政府が生産規制を行って価格を高騰させているのではないかと疑問が持たれていました。
片野裕は、急いで中国へ飛び、大手企業と安定供給のための交渉を行います。
大手企業の副社長のゴルフ中に忙しい合間をぬって会い、安定供給の約束を取り付けます。
次は、大手電機メーカーに向かいました。
これまでは材料メーカーがレアアースを購入していましたが、業界全体のことを考え、資金力のある大手電機メーカーが買い、材料メーカーに配るべきだと提案します。
片野裕は、常に業界全体のことを考え、取引がウインウインであることを重視します。
片野裕の経歴
片野裕は、その風貌から部下からは親しみをこめて、親方と呼ばれています。
仕事中は、ひっきりなしに鳴る電話で中国語や英語を駆使して海外と連絡を取り合います。
片野裕は大分県の生まれです。
父親が若くして死亡し決して裕福ではない生活を送っていましたり
奨学金で大学を卒業し、会社のお金で海外に行けるのが嬉しくて商社に入ります。
石材の輸入のため初めてインドネシアに行った時に衝撃を受けます。
小さな子供達が靴もはかずに貧困の中仕事をしていました。
物を右から左へ動かしているだけの商社の仕事が嫌になり何度も辞めようと思います。
片野裕は、インドネシアで裸足で働く子供たちの写真を見て、無理な価格交渉をやめました。
日本中の石材メーカーを回り、インドネシアの石を買ってくれるところを探し回りました。
後に、インドネシアの子供たちは学校に行けるようになり、自転車にも乗っているという話を聞き、自分のやってきたことの正しさに震えました。
不可能な交渉への挑戦
新製品開発のためリチウムが大量に必要だという話がきます。
アメリカのあるメーカーが、リチウムの増産に入ろうとしているといううわさを聞きました。
しかし、アメリカのメーカー側が双日と取引を行うメリットが全くなく、交渉にあたっては何か武器が必要だと考えました。
片野裕はアメリカのメーカーに行く前に、まずは経済産業省に行きました。
国としてもリチウムの安定輸入は望むところなので、喜んで協力を行うという言質を得ます。
アメリカのメーカーに渡り、直接交渉を行いますが、なぜ興味があるのなら政府の人間が直接来ないのか、と言われてしまいます。
それでもあきらめずに2度目の交渉に向かいます。
前向きにパートナーシップを考えていると前向きな返事をもらうことに成功します。
片野裕の言葉
「この商売って僕らいていいのかな、ファンクション(存在する意味)あるのかなって、いつも自問自答している。みんながハッピーになれるものを求めていかなければならない。」
プロフェッショナルとは?この言葉に対しては次のように答えました。
「自分はこんなもんだとあきらめずに、自分を信じて、また自分にうそをつかず、がむしゃらに自分の目標や夢に走り続ける人。」
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