「チェンソーマン」は、週刊少年ジャンプで2019年から藤本タツキが連載している漫画です。
前作ファイアパンチが衝撃作としてネット上で話題になりましたが、本作もコアな読者の期待に応えた人間の闇の部分を切り取った名作になっています。
かなりコアな内容なのに、あえて週刊少年ジャンプで連載するという集英社の意気込みを感じる作品です。
「チェンソーマン」の藤本タツキによる異色作「ファイアパンチ」がヤバい
ファイアパンチでは、物語の途中で世界観が難しくなっていき、誰が味方で誰が敵なのか、どれが現実世界でどれが精神世界なのか、理解できなくなりましたが、チェンソーマンでは、人間VS悪魔という戦いの構図ができているので、分かりやすくなっています。
オススメポイント
- 人間の心の闇を描いたダークファンタジー
- 少年ジャンプなのに血や脳みそが飛び散るグロテスクなシーン
- 人間の残酷さと純粋さを描いたゾッとする作品
救われない境遇の主人公
主人公のデンジは父親が死んだときに残した3000万円の借金のせいで、悪魔を殺して売るデビルハンターとしてお金を稼いでいます。

©藤本タツキ/集英社
しかし、デビルハンターで稼いだお金はほとんど借金の支払いでヤクザに持っていかれるため極貧生活を送っています。
右目が眼帯なのは、借金返済のため片目を30万円で売ってしまったからです。
ある日、犬の鼻の部分がチェンソーになっている悪魔を助け、相棒としてデビルハンターをしていました。
デンジはその相棒に「ポチタ」と名前を付けました。
チェンソーマンの誕生
ある日、デンジは悪魔に体を乗っ取られたゾンビたちに襲われてバラバラに切り刻まれて殺されました。

©藤本タツキ/集英社
ポチタはデンジの体に入り、心臓の代わりになることでデンジを生き返らせます。
デンジの胸にはポチタの尻尾(チェンソーのひもの部分)が付いていて、それを引っ張ると頭がチェンソーの悪魔に変身することができます。

©藤本タツキ/集英社
公安のデビルハンターになる
悪魔に体を乗っ取られた人は、人間としての意識がなくなり悪魔として暴れるようになるのですが、デンジは人間としての意識を保ったままのめずらしい状態でした。
めずらしいデンジに目を付けたのが公安のデビルハンターであるマキマという女性です。

©藤本タツキ/集英社
マキマはデンジを利用して悪魔を狩ろうと考えています。
生まれてから今まで人に優しくされたことのなかったデンジは、すぐにマキマのことを好きになってしまいます。
マキマといい関係になりたくてデンジは公安のデビルハンターとして頑張っていきます。
短い連載で終わってしまうのか?
藤本タツキの作品は、少年ジャンプが目指す「友情・努力・勝利」とは程遠い、残酷な世界観です。
チェンソーマンは、爽やかな展開を好む少年ジャンプ読者に受け入れられず、すぐに打ち切りになってしまう可能性が高いのではないかと思っています。
たとえ短命になってもキレイに物語を終わらせてほしいと願います。
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