「シリーズ 最強ウイルス~新型インフルエンザ発生!そのとき、何が起こるのか?~ 感染爆発~パンデミック・フルー」は、2008年にNHKで放送されたフィクション作品です。
第34回放送文化基金<テレビドラマ番組賞>を受章しました。
あらすじ
このドラマは、日本で新型インフルエンザが大流行してたくさんの人が死亡する物語です。
主演の三浦友和は地方の病院の副医院長である田嶋哲夫役です。

©NHKエンタープライズ
元々はウイルス学の研究で名の知れた意志でしたが、権力争いに巻き込まれて、地方へ飛ばされてしまいました。
そんなとき、自分の育った故郷である与田村で新型インフルエンザの感染がみつかります。
田嶋哲夫の父である石五郎(佐藤慶)は、与田村で唯一の診療所で働く医師です。
地元の与田村から全国へ広がった新型インフルエンザのパンデミックから日本を救うために田嶋哲夫が立ち上がります。
どのように新型インフルエンザが広がっていくのか
世界では250人が新型のインフルエンザで死亡していましたが、まだ人から人への感染は確認されておらず、パンデミックにはならず、それほど大きなニュースにはなっていませんでした。
ある日、与田村(架空の村)の小さな診療所に男の子がインフルエンザで診察にきます。
3日たっても高熱がひかないことを不信に思った医者が、検体を検査機関に送ったところ、新型インフルエンザであることが発覚しました。
感染から6日後、政府は与田村の封じ込めを宣言します。
しかし、東京から与田村へこっそり産業廃棄物を不法投棄を市に来ていた若者がウイルスを持ったまま東京へ帰ってしまい、感染が一気に広がります。
東京で発生した新型インフルエンザは、わずか4日間で10000人の感染者、900人の死者を出してしまいます。
その後も政府には打つ手がなく一気に感染は拡大していきます。
政府の対応の失敗が感染を大きくした
感染症が発生した時、政府では職員が、「このままではパンデミックが発生する可能性があるため早急に対応する必要がある。」と進言しますが、上司は、「決裁が必要なため紙にまとめてくれ。」といいます。
政府の意志決定が遅れ、与田村の封鎖が遅れたことが、ウイルスの流出につながってしまいました。
抗インフルエンザ薬のタミフルが一定の効果があるという実験結果から、国民にタミフルを飲ませる作戦を立てます。
政府には大量のタミフルの備蓄がありました。
しかし、すぐにタミフルに耐性のある新型インフルエンザウイルスが出てきてしまい、感染拡大を防ぐことができませんでした。
プレパンデミックワクチンと呼ばれる新型インフルエンザに効果のあるワクチンがありましたが、1000人分しか存在せず、医療従事者にすら行き渡っていない状況でした。
これらの政府の後手後手の対応が悲惨な結果を招くことになります。
名言
ドラマの最後は印象的な言葉で締めくくられます。
「ウイルスは消えたわけではなく、姿形を変えて永遠に存在し続ける」
「そのたびに永遠に勝ち続ければいい」
世界の歴史の中で、これまで人がウイルスに負けたことはありません。
どんなに凶悪なウイルスでも最後には人類が勝利してきたからこそ現在の反映があります。
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