パラアスリートのスポーツ青春漫画「新しい足で駆け抜けろ」が面白い

新しい足で駆け抜けろ スポーツ
©みどりわたる/小学館

新しい足で駆け抜けろ」は、2019年から週刊ビッグコミックスピリッツみどりわたるが連載している、パラアスリート高校生の青春スポーツ漫画です。

新しい足で駆け抜けろ 1巻

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オススメポイント

  • 義肢装具士という珍しい職業
  • パラ陸上という珍しい題材のスポーツ漫画
  • パラアスリートが普段どんな活動をしているのかが分かる

あらすじ

中学で全国大会を制覇した2人のサッカーの天才、菊里翔太武川は、サッカーの強豪校、山ヶ峰高校へ進学しました。

菊里と武川

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2人は、入学前から強豪山ヶ峰高校のレギュラー確実とウワサされていましたが、入学直前に菊里翔太事故により左足を失ってしまいます

単行本1巻では、まだ事故の詳細や原因などは語られていません。

怪我により学校に行けなかった間に、1年が経ち、彼は1歳年下の人たちと高校1年生をやることになります。

目標を失った菊里翔太は、ダラダラと高校生活を送っていました。

菊里翔太の初期

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周りの同級生たちは、菊里翔太の足に気を使って、あまり近寄ってきません。

そんな時に、義肢装具士千鳥政信と出会います。

千鳥政信

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千鳥政信は、民間企業で義肢装具士として働いていましたが、スポーツ専門の義足を作りたいと思い、独立しました。

義肢装具士は全国で5500人ほどしかいない珍しい職業です。
義手や義足という「義肢」だけではなく、コルセットやサポーターなどの「装具」も作ります。

世界一のスポーツ義肢装具士になるために、彼は普通の義足でものすごいダッシュ力を見せた菊里翔太に目を付け、自身が作る陸上用義足のランナーになってほしいとお願いします。

陸上競技用の義足を初めて履いて走ってみた菊里翔太は、足を失ってからは感じたことのない疾走感に興奮を覚え、千鳥政信に協力することにします。

初めての義足

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登場人物

ライバルの土屋光弦(つちやみつる)は、向星高校の2年生で、左足に義足を付けて走るパラアスリートで、菊里翔太のライバルです。

土屋光弦

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既にパラアスリート界では有名な期待の選手です。

対する菊里翔太は、まだ陸上選手として走り始めたばかりで、何の記録もありません。

しかし、義足が外れそうになっても、負けたくない気持ちで全力で走り続けるハートの強さを持っています。

通常、義足が外れそうになると、恐怖心から脳が勝手にストップを出してしまいます。
菊里翔太の親友だった武川は、菊里翔太のケガにより、コミュニケーションに障害を持つようになり、サッカー部で孤立し、ベンチにすら入れていない状況です。
武川

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同じクラスの宇佐美は、陸上部の短距離専門で、周りのクラスメイトから避けられている菊里翔太にくっついてくる唯一の友人です。

宇佐美

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