「全米オープンテニス2014」は、錦織圭がテニスの四大大会初の準優勝という、アジア人として歴代最高の記録を残した大会です。
足の親指を手術して、出場を見送るのかギリギリまで悩んで出場した大会でとんでもない快挙を成し遂げました。
WOWOWが発売した「全米オープンテニス2014」のDVDには、以下の内容が収められています。
- ディスク1:錦織の1回戦から決勝までの試合のダイジェストと、準決勝フェデラーvs.チリッチ
- ディスク2:準決勝ジョコビッチvs.錦織
- ディスク3:決勝チリッチvs.錦織
錦織の1回戦
1回戦の相手は、ワイルドカードのオデスニックです。
怪我からの復帰直後でコンディションが不安視されていた錦織ですが、6-2、6-4、6-2のストレートで勝利しました。

©2015WOWOW
錦織の2回戦
2回戦の対戦相手はアンドゥハルです。
2セット終了時、6-4、6-1で取ったところで相手選手が右手の痛みによりリタイアします。
錦織の3回戦
3回戦の相手は第23シードのメイヤーです。
6-4、6-2、6-3とシード選手相手でも圧倒します。

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錦織の4回戦
4回戦の相手は第5シードのラオニッチです。
ウインブルドンではこの相手に敗れベスト8を逃しています。
230キロを超えるサーブを打ち、錦織と同年代でネクスト世代のライバルとして常に比較されてきました。
第1セットを4-6で落としてしまいますが、第2セットをタイブレークの末なんとかもぎ取ります。
第3セットでは逆にタイブレークで奪われてしまいます。
後がない第4セットを7-5で取ると、最終セットを6-4で取り激闘を制します。

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日本人として92年ぶりの全米ベスト8という快挙つきです。

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準々決勝
準々決勝の相手は第3シードのワウリンカです。
スイスではフェデラーの陰に隠れてあまり目立たないですが、4大大会を3度も優勝した超名プレーヤーです。
3-6、7-5、7-6、6-7、6-4という4時間を超える激闘で錦織圭は、ベスト4に輝きます。

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準決勝
準決勝の相手は、世界最強の相手ジョコビッチです。
ここまで長い試合が続いて出だしでうまくいかないことの多かった錦織でしたが、ジョコビッチ戦では試合開始直後からエンジン全開です。
第1セットを6-4で取ります。
しかし、第2セットは王者ジョコビッチが6-1で取るという一方的な展開になります。
普段ならここで崩れることが多い錦織でしたが、この日は違いました。
第3セットをタイブレークの末7-6で取ると、第4セットは6-3とジョコビッチを圧倒。
最終セットにもつれ込むことなく第1シードの王者ジョコビッチを撃破します。

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この試合でジョコビッチは「錦織のバックハンドは世界最高峰だ」と称しました。
他の選手をして、「世界最高のバックハンドの使い手はジョコビッチだ」と言われている、その本人からの言葉でした。
決勝
決勝の相手はクロアチアの英雄、第14シードのチリッチです。
グランドスラム決勝に進んだのはともに初めてという、緊張感のあるスタートでした。
第1セットはチリッチの高い打点からのフォアハンドが決まり、6-3で取られてしまいます。
第2セットに入ってもチリッチのストロークが優勢で6-3で失ってしまいます。
こうなると完全にチリッチの流れで、最終セットも6-3で取られてしまいます。

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BIG3(ナダル、フェデラー、ジョコビッチ)以外の相手に錦織が、ここまで一方的に敗れるのはとてもめずらしいことです。
グランドスラムの決勝というのは、それほどに特別な舞台であるとも言えますが、この大会を通してチリッチのプレーが全て神がかっていました。
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