世界を魅了したレクサス・ブランドのスーパーカー「LFA」。
500台の限定生産、価格は3750万円からという、日本が誇るスーパーカーです。
「レクサスLFA スーパーファクトリーのすべて」では、ナショナルジオグラフィック社が、LFAを作る愛知県の元町工場の中見を撮影したものです。

©ナショナルジオグラフィック社
レクサスLFAとは
レクサスLFAはV型10気筒というモンスターエンジンを搭載しています。
ハイパワーエンジンでありながら、小型化に成功し、狭いフロントミッドシップに搭載することを可能にしました。
最高速は325キロにも達します。
カーボンファイバーを使った車両重量は1400キロしかありません。
計算されつくしたボディの形は、空力を生み出し、エンジンを冷やすシステムです。
LFAを作る元町工場
トヨタの国内工場は15あり、そのうちの10が愛知県内にあります。
その中の元町工場でLFAは作られています。
5万人いる技術者たちの中の精鋭150人がLFAの組み立てに携わります。
ボディ製造部門
LFAのボディに使われているカーボンファイバーは車の性能を左右します。
重さはスチールの4分の1、固さは5倍です。
カーボンファイバーは、LFA以前には、トヨタで使われたことのない素材でした。
そのため、初めて使う素材に、技術者たちは四苦八苦しました。

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カーボンファイバーのクロスを型に入れて、1000トンの圧力をかけ、樹脂を入れ、数千℃の熱さで熱します。
樹脂が含まれたカーボンファイバーを、匠たちが型に入れながら、アイロンで型を付けていく作業は見事です。
特殊な装置で150℃の熱を与えると、見事に型を取ったボディパネルが完成します。
ルーフピラーの曲線の部分を作るために、カーボンファイバーを編み上げる特殊な機械が使われます。

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エンジン部門
エンジンは愛知県の明知工場で開発されました。
10気筒でありながら、6気筒並みに軽いエンジンを開発するため、軽いアルミを加工する高度な技術を作り上げました。

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トヨタはかつてF1に参戦しており、2009年に撤退しました。
そのときの超高性能機械が本社工場に残っており、LFAエンジンの開発に大いに役立ちました。
エンジンの最終組立は、ヤマハの磐田工場に運ばれて、4人のスーパーエンジニアの手作業で行われます。

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組立部門
ボディ製造部門で15日間かけて作られたパーツが組立部門に運ばれてきます。
また、YAMAHAの工場から戻ってきたエンジンも組立部門に届けられます。
組み立ては、4つの行程に分かれています。
- 内装
- シャシー
- 仕上げ
- 調整
組立部門ではLFAの15000もあるパーツを組み上げます。

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こうして、日本車史上最速、最高の車が完成します。

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