飛べなくなった飛行機が行く最後の場所「飛行機の墓場 モハベ空港」

飛行機の墓場 モハベ空港 ドキュメンタリー
©ポニーキャニオン

空を飛べなくなった飛行機がどうなるのかを知っていますか?

カリフォルニア州モハベ砂漠に退役した飛行機が集まる場所があります。

通称「飛行機の墓場」と呼ばれています。

そこを管理するキャプテン・マイクを取材し、飛行機がどのように最期を迎えるのかを観察したのがDVD「FLY!FLY!FLY!」シリーズの「飛行機の墓場 モハベ空港」です。

飛行機解体のボス、キャプテン・マイク

マイケル・ポッターは、TWAでパイロットをして世界中の空を飛び回っていましたが、40歳のときに糖尿病を患い引退しました。

TWA(トランス・ワールド航空)は、かつてアメリカにあった大手航空会社ですが、2001年にアメリカン航空に吸収合併されました。

退職後、飛行機の墓場で30年間飛行機の解体を行っています。

そんな彼を、みんなは敬意を込めてキャプテン・マイクと呼びます。

キャプテンマイク

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砂漠の解体場へやってくる飛行機

モハベ砂漠にある解体場には、様々な飛行機が解体待ちのため並べられています。

解体される飛行機は自ら飛んで、モハベ空港へやってきます。

再利用できるパーツは外され、ボロボロのタイヤに履き替えられ、最低限飛べる設備だけを載せて飛んできます。

モハベ空港

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解体場で働く整備士たち

整備士たちの最初の仕事は、解体される飛行機から再利用できる部品を見つけ出し取り外すことです。

取り外して再利用できる部品を慎重に選んでいきます。

解体作業

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整備士たちは、普段は空軍の整備士などで働いていますが、週末になるとキャプテン・マイクの元に集まってモハベ空港で飛行機の解体を行う、根っからの飛行機好きたちです。

飛行機の厳しい基準

飛行機の機体には厳しい基準があり、それを満たさなくなった機体はまだまだ飛べるものであってもモハベ空港へ送られて解体されます。

  • 一年ごとにライセンスを更新
  • 工場出荷時レベルに達しなければ再認可されない
  • 再利用部品は20%以内
  • 再利用部品には「時間数」や「回数」の制限がある

もったいないと思うかもしれませんが、常に安全が最優先されるため、使える飛行機でも厳しい基準に達しなければ壊されてしまいます。

解体された飛行機のその後

ボーイング747くらいのジャンボジェットになると、解体に3週間程度かかります。

取り外されたパーツは、分解検査と修理を受けます。

再利用可能の証明書が発行されれば、世界中の航空会社に再販されます。

再利用されない残りの部分は、壊し屋によって解体されていきます。

電動ノコギリで豪快に切断されたり、巨大な重機で破壊されていきます。

電動ノコギリ

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重機

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壊された鉄やアルミニウムは再利用できるため、外国に売られていきます。

こうして、細かく分断されて飛行機は余すことなく再利用されていきます。

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