ランボルギーニ史上最高の車を作ろうと開発されたのが、「ランボルギーニ・アヴェンタドール」です。
イタリア北部にあるランボルギーニファンから「聖地」と呼ばれるサンタアガタ・ボロネーゼの工場にナショナルジオグラフィック社が突入しました。
新車の開発構想が出た2007年、既に最後のフラッグシップモデルであるムルシエラゴの発売から10年が経過していました。
コンセプトは「無敵の車」。
ここから4年もの開発期間をかけてアヴェンタドールは完成します。
2011年3月、アヴェンタドールが完成します。

©ナショナルジオグラフィック社
超高性能車アヴェンタドールの特徴
- 最高時速350キロ
- 3秒で時速100キロまで加速
- オールカーボンファイバー製のモノコック
圧倒的な高性能にも関わらず、操作性にもこだわり、徹底的に軽量化されています。
エンジンへのこだわり
アヴェンタドールのV12エンジンは、6.5リットルの排気量です。
超高性能エンジンは700馬力もあります。
クランクシャフトにアルミシリコン合金を使うことでエンジンの重量は235キロに抑えられています。
結果、ムルシエラゴよりハイパワーで軽量なエンジンが完成しました。

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工場
工場で働く400人以上の従業員は、ほとんどが地元の人たちです。
親の代から働いている人もたくさんいます。
アヴェンタドールの特徴でもあるカーボンファイバーのボディを作るための工場は、2009年に完成しましたが、当時そのような高度な加工技術を持つ工場は世界中のどの自動車メーカーにもありませんでした。
カーボンボディのノウハウを持つ航空会社の協力を得て自動車会社初のカーボン加工工場は完成しました。
カーボンファイバーは機械で切断された後、型に入れ、真空状態で成形し、高圧オーブンで硬化処理されます。

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塗装作業
アヴェンタドールの塗装は、全て手作業で行われます。

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27のパーツに8リットルの塗料が使われます。
塗装には1台で200時間もの時間がかかり、ポリッシング(磨き)作業だけで丸3日間かかります。
組み立て工程
アヴェンタドールの組み立ては、50人の作業員が11のワークステーションに分かれ、行われます。

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有能な技術者学校を卒業し、2年をかけて育てられた精鋭の技術者たちが組み立てを行います。
作業員たちは自分のパートの作業を1時間40分で終わらせます。
4日間で組み立ての全作業が終わります。
最終テスト
完成したアヴェンタドールは、最後に厳しいテストを受けて市場へと出されます。
コンピューターを駆使した徹底的なテストが行われます。

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コンピューターによるテストだけではなく、全ての車でロードテストが行われます。
そうして、厳しいテストをクリアしたアヴェンタドールは、世界中に運ばれていきます。
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