世界中に愛されるイギリスの代表車「MINIクーペ」。
ナショナルジオグラフィック社が、英国オックスフォードの最新鋭工場に潜入した映像が「MINIクーペ スーパー・ファクトリーのすべて」に収められています。
「スーパー・ファクトリーのすべて」シリーズの中でも圧倒的に大量のロボットを使った最強設備の工場は必見です。
MINIクーペはおしゃれなだけじゃない
MINIクーペの高性能モデル、ジョン・クーパー・ワークス・モデルは1.6リッターのツインスクロールエンジンを搭載しています。

©ナショナルジオグラフィック社
97キロへの加速スピードは6.1秒です。
最高時速は240キロに達します。
工場
MINIクーペはオートメーション化が進んだ近未来の工場で作られます。
1日に850台の車を完成させます。
68秒ごとに流れてくる車を複雑な工程で作り上げます。
工場は3つの建物に分かれています。
- 車体工場
- 塗装工場
- 組立工場
車体工場
車体工場では、まずシャシーの溶接を行います。
ほぼ全ての工程が機械により行われます。

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1時間に1000か所の溶接が可能です。
メインフレームが全て溶接された後は、溶接部に超音波を当てて内部まできれいに溶接されているか測定します。

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塗装工場
ベルトコンベアに乗って直接車体工場から運ばれてきたボディに、塗装工場でカラーリング作業が行われます。
14種類ものカラーがありますが、意外にも一番人気は白です。
洗浄、下地塗りは機械ににより行われます。
シーリング剤による防水加工は人の手によって行われます。

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最後の塗装は、ロボットと、スプレーガンを持った技術者の共同作業です。

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スプレーガンからは時間経過で自動で色が切り替わるようにプログラミングされています。
組立工場
塗装工場からベルトコンベアで流れてきた車は、組立工場で、作業員たちの手により流れ作業で組み立てられていきます。

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5つの主要なステーションで2つのグループに分かれた作業員が組立を行っていきます。
作業員は68秒以内に与えられた作業を行わなければなりません。
2000個のパーツがみるみるうちに組み立てられていきます。
計算しつくされた時間内で車が組みあがっていく様子は圧巻です。
組立の最終段階である、タイヤの取り付け、ドアの取り付けが完成すると燃料が補給され、エンブレムが付けられます。
出荷前のクーペに総合的な走行テストが行われます。
厳しい試験に合格したクーペが世界中に次々と出荷されていきます。

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