「山田孝之の東京都北区赤羽」は理解不能な所がおもしろいドラマ?

山田孝之の東京都北区赤羽 ドラマ
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今回は、山田孝之主演の超問題作とも傑作とも言われているドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」を紹介したいと思います。

多数の映画に主演し、絶大な人気を誇っていた2014年頃の山田孝之を追いかけた作品とあって、非常に話題になりましたが、内容が本気なのかふざけているのか分からない、とらえどころのない作品です。

ドラマと呼んでいいのか、ドキュメンタリーなのか、バラエティなのかすら分からない作品です。

あらすじ

山田孝之が、「己斬り」という映画の主演に選ばれますが、撮影の最中に突然演技が止まってしまいます。

己斬り

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「己斬り」は、一度は剣を捨てた男が、仲間を助けるためにもう一度剣を取って戦うのですが、自分の中にある悪と向き合い、葛藤し、最後は自分自身を斬ってしまう、というストーリーです。

しかし、一番クライマックスの自分を斬るシーンで、山田孝之は主人公の役に入り込めずに芝居ができなくなります。

山田孝之は、「本物の剣を用意してくれなければ、役をやり切れない」と監督に直訴しますが、当然認められず、映画自体がお蔵入りになってしまいます。

 

ここまでは、非常にドキュメンタリーっぽい内容になっています。

恐らく「己斬り」という映画は架空の作品なのですが、セットも本格的で、本当に存在した作品なのではないかと思わせるような入り方です。

 

そんなとき、山田孝之は、清野とおる先生の「ウヒョッ!東京都北区赤羽」という漫画に出会い、登場人物たちの生きざまに感動しました。

漫画の登場人物たちのように「自分の芯」を見つけるために、山田孝之が実際に赤羽に住んでみる、というドキュメンタリー風作品です。

清野とおる

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ウヒョッ!東京都北区赤羽」は、作者の清野とおるが実際に赤羽に住んでみて出会ったおもしろい人たちやおもしろい場所を描いた作品です。

山田孝之は、実際に赤羽に住んで、漫画に出てきた人たちに会ったり、漫画に出てきた場所に行ってみて、色んな事を学んでいきます。

鷹匠

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この作品をどうとらえるべきか?

一見すると、真剣なドキュメンタリー作品ですが、赤羽の人たちから役者としての芯を見つけようとするのは無理がある気がします(赤羽に住む人たちには大変失礼な話ですが・・・)。

ふざけまくる赤羽の人たちと、役者に対する真剣な気持ちを語る山田孝之のギャップを対比させたシュール系のバラエティと、とらえたほうがいいのかもしれません。

漫画「ウヒョッ!東京都北区赤羽」のファンの人たちは、漫画の登場人物たちや場所が実物で登場しますので、絶対楽しめると思います。

緊急生放送!山田孝之の元気を送るテレビ」を観たことがある人なら分かると思うのですが、山田孝之は真剣に悪ふざけをするのが結構好きな人です。

山田孝之ファンの人たちは温かい目で彼の挑戦的な意欲作として観るのがよろしいかと。

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