「ガリレオからハッブルまで 宇宙の果てを探る望遠鏡の旅」は、天体望遠鏡の進化を追いかけたドキュメンタリー作品です。
ガリレオの発見
1609年、イタリアの数学者ガリレオ・ガリレイは、当時話題になっていた発明、望遠鏡を自分で作ってみようと思いました。

©NHKエンタープライズ
ガリレオ・ガリレイの発明した望遠鏡は8倍の倍率まで見ることができました。
ガリレオ・ガリレイが開発していた望遠鏡は、当初は軍事用に作っていたものでしたが、ある日何となく夜空を見上げてみると、それまで人類に知られていた星よりたくさんのものを見ることができました。
そして、まん丸だと思っていた月にクレーターや山、谷があることに気が付きました。
そして木星の周りに衛星があることが分かりました。
1650年代の進化
アイザックニュートン

©NHKエンタープライズ
ジョバンニ・カッシーニ

©NHKエンタープライズ
ウィリアム・ハーシェル
1781年、イギリスのクラリネット奏者ウィリアム・ハーシェルは、惑星ではなく恒星を見たいと考えました。

©NHKエンタープライズ
ウィリアム・ハーシェルは、恒星を見るために巨大な反射鏡を使うことを考えます。
ロス卿
ジョージ・エラリー・ヘール

©NHKエンタープライズ
直径2.5m、重さ4トンの史上最大の反射望遠鏡を備えていました。
この高性能望遠鏡により、それまでぼんやりとしか見えていなかった星雲の正体が分かってきました。
この天文台でエドウィン・ハッブルはアンドロメダ大星雲を観測しました。

©NHKエンタープライズ
そして、1923年、地球からアンドロメダ大星雲までの距離が80万光年あることを測定しました。
これまで宇宙の果てと考えられていた天の川銀河よりはるか遠くにあることが発見され、宇宙の広さが1000億倍に広がりました。
そして、宇宙が膨張していることに気が付きました。
電波望遠鏡
1964年、アーノ・ペンジアムスとロバートウィルソンは電波望遠鏡を作り上げました。

©NHKエンタープライズ
これにより天体の温度が観測できるようになりました。
この電波望遠鏡により、何もない真っ暗闇の宇宙空間で温度の変化があることが観測されました。
それは、宇宙背景放射と呼ばれる、宇宙誕生のなごりでした。
これにより宇宙の誕生のときには本当にビックバンが起こっていたことが証明されました。
ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機
2001年にウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機は、ビックバンの秘密に迫る宇宙背景放射を観測するため宇宙に飛び立ちました。
これにより、宇宙が誕生から137億年経過していることが発見されました。
ハッブル宇宙望遠鏡
1990年に宇宙船ディスカバリー号が打ち上げられました。

©NHKエンタープライズ
ディスカバリー号に搭載された重さ12トンの巨大なハッブル宇宙望遠鏡は、地上から600kmの軌道に乗せられました。

©NHKエンタープライズ
ハッブル宇宙望遠鏡は、地球から観測するときのチリや大気の影響を受けずに観測できるため、様々な宇宙の神秘的な瞬間を納めることに成功しました。

©NHKエンタープライズ
そして、ハッブル宇宙望遠鏡は、今まで見えなかった宇宙の果てに、信じられない数の銀河があることを発見しました。
コメント