「正義は勝つ」は、1995年に放送された織田裕二主演のドラマです。
鶴田真由、室井滋、谷敬、など今ではドラマであまり見られない懐かしの名俳優たちが脇を固めています。
©フジテレビ/ポニーキャニオン
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織田裕二の歴史を語る上で重要なドラマ
織田裕二といえば、1991年に放送されたTVドラマ「東京ラブストーリー」の永尾完治役で、その名が日本中に一気に知られました。
当時23歳、平均視聴率が20%を超え、放送日には町に若い女性がいなくなると言われるほど、人気者になりました。
そして、1993年に放送された「振り返れば奴がいる」の司馬江太郎役や1994年に放送された「お金がない!」の萩原健太郎役で、役者としての確固たる地位を築きました。
そして満を持して、弁護士役に挑戦したのが「正義は勝つ」です。
その後、1997年に始まる「踊る大捜査線」で日本の俳優のトップに君臨する、その直前の、一番勢いのある織田裕二を観られるのがこのドラマです。
当時のドラマは、まだみんな演技が大きく、「正義は勝つ」も、舞台を見ているような違和感を感じるのですが、織田裕二の演技だけは洗練されていて、現代のドラマとそん色ない自然体の演技であることが分かります。
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SUITSと比べてみると面白いかも
織田裕二の弁護士役といえば、2018年に「SUITS」、2020年に「SUITS2」で甲斐正午役として出演しています。
甲斐正午は、中島裕翔が演じる偽弁護士、鈴木大貴をうまく使って難しい訴訟をガンガン解決するグレーな人物です。
アソシエイト弁護士からパートーナー弁護士への昇格を目指し、野心を抱いています。
「正義は勝つ」の高岡淳平は、まだ大手法律事務所に入ったばかりの新人弁護士ですが、初めての弁護から連戦連勝を重ね、弁護士会話題の超大型ルーキーです。
高岡淳平も、訴訟に勝つことに執念を燃やし、「真実を明らかにすること」により訴訟相手を追い込んでいきます。
しかし、高岡淳平が異常なまでに真実を求める姿勢には過去に死んだ弁護士の父のことが大きく影響していました。
「SUITS」の、常に自信家で余裕たっぷりの織田裕二もいいですが、「正義は勝つ」の、人として成長していく織田裕二もいいです。
若き日の織田裕二だからこそ演じられる、真っ直ぐで純粋な弁護士役に注目です。
「お金はない」、「踊る大捜査線」など、一生懸命で仕事に熱い男を演じる織田裕二が好きな人は、絶対「正義は勝つ」もハマると思います。
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