あなたは飛行機がどこで創られているか知っていますか?
ボーイングが日本人によって大きく変えられたことを知っていますか?
飛行機が動きながら作られることを知っていますか?
「FLY!FLY!FLY! 飛行機を創る人 ボーイング」は、アメリカのシアトルにあるボーイングの工場と、名古屋にある三菱・川崎・富士の3重工の工場を訪ね、飛行機製造に携わる人々へインタビューを行い、旅客機誕生の過程に密着したDVDです。
ボーイング社の歴史
シアトルでは、人口50万人の3分の1がボーイングの飛行機工場で働いています。
ボーイング社の創始者であるウィリアム・E・ボーイングは、元々はヨット製作のためシアトルに1909年に会社を作りました。

©ポニーキャニオン
ヨット造りで業績を伸ばしたボーイング社は、次に大型船を作る会社へと変身し、業績を上げ、1915年、航空機の開発に取り組みます。
1920年代の不況期を家具作りなどで乗り切ると、1925年に成立したエアメール法により、航空機は爆発的に売れるようになります。
1934年に、ボーイング社の航空機が独占禁止にあたるとして連邦政府から非難を浴び、ウィリアム・E・ボーイングは引退してしまいます。
しかし、その後もボーイング社の航空機開発は続き、最初の大型航空機B-47を開発します。

©ポニーキャニオン
これがボーイングのジェット機開発の元となり、現在でもジャンボジェット機製造の首位を走り続けています。
ボーイングの色んな工場
シアトルのレントン工場では、主に737型機などの小型機を作っています。

©ポニーキャニオン
ボディはカンザス州にある工場で作られて、レントン工場へ運び込まれます。
エバレット工場では、777型機が作られています。

©ポニーキャニオン
最新機ボーイング787は日本産
撮影当時の2008年、まだ開発途中であった最新機、ボーイング787の大半は日本で作られています。
ボーイング787の主翼部分は、名古屋にある三菱重工の工場で作られています。
世界初、炭素繊維強化プラスチックを使った主翼は日本企業の技術があってこそ完成します。

©ポニーキャニオン
同じく愛知県にある川崎重工の工場では、ボーイング787の胴体前方部が作られています。

©ポニーキャニオン
富士重工業の工場では、翼の根本部分にあたる需要なパーツである中央翼を作っています。

©ポニーキャニオン
こうして、日本の巨大3企業がそれぞれの力を結集してボーイング787は作られています。
ボーイングを変えた日本人
中尾千尋は、トヨタ自動車で経験を積んだ後、企業の経営改善のプロフェッショナルとしてボーイングへやってきました。

©ポニーキャニオン
トヨタ生産方式と呼ばれる無駄のない組立工場を採用し、ボーイングを改革しました。
世界中の企業がトヨタの「カイゼン」を目指してこぞって改革を行いました。

©ポニーキャニオン
飛行機が時計の短針くらいのスピードでゆっくり工場内を流れる「ムービングライン」を作り、短時間で高性能な飛行機が作れるようになりました。
コメント