サッカーで一番の名シーンを挙げろと言われれば、マラドーナによる神の手のゴールか、同じくマラドーナの5人抜きを思い浮かべる人は多いのではないのでしょうか。
1986年メキシコワールドカップの準々決勝のアルゼンチンvs.イングランドが、その両方が起こった試合でした。
「サッカー世紀の名勝負 アルゼンチンvs.イングランド」には、その試合がノーカットで丸ごと収録されています。
準々決勝までの両チームの成績
アルゼンチンの成績
予選3試合
- 初戦 韓国 3-1
- 2試合目 イタリア 1-1
- 3試合目 ブルガリア 2-0
決勝トーナメント
ウルグアイ 1-0
イングランドの成績
予選3試合
- 初戦 ポルトガル 0-1
- モロッコ 0-0
- ポーランド 3-0
決勝トーナメント
パラグアイ 3-0
アルゼンチンはマラドーナを擁していましたが、南米予選大会があまり振るわなかったこともあり、大会前の評判はあまりよくありませんでした。
予選では、前回優勝国のイタリアに引き分けた以外は順当な試合運びで決勝トーナメントに上がりました。
対するイングランドは、予選でポルトガルに敗北した後、まさかのモロッコにも引き分け、絶体絶命の状態に追い込まれます。
しかし、そこからエースのゲーリー・リネカーが大爆発し、ポーランド戦でハットトリック、決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦でも2得点と大活躍します。
ゲーリー・リネカーは、Jリーグ開幕当時に名古屋グランパスエイトで活躍したスーパースターです。
準々決勝の出場選手
アルゼンチンの出場選手
- GK ネリー・ブンピード
- DF フリオ・オラルティコエチェア
- DF オスカール・ルジェリ
- DF ホセ・ルイス・ブラウン
- DF ホセ・ルイス・クシューフォ
- MF セルヒオ・バチスタ
- MF エクトール・エンリケ
- MF ホルヘ・ブルチャガ
- MF リカルド・ジュスティ
- FW ディエゴ・マラドーナ
- FW ホルヘ・バルダーノ
イングランドの出場選手
- GK ピーター・シルトン
- DF ケニー・サンソン
- DF テリー・ブッチャー
- DF テリー・フェンイック
- DF ゲーリー・スティーブンス
- MF ピーター・リード
- MF グレン・ポドル
- MF スティーブ・ホッジ
- MF トレバー・スティーブン
- FW ピーター・ベアズリー
- FW ゲーリー・リネカー
試合展開
試合は、前半は動かず0-0のままでした。
後半開始直後の5分、マラドーナの伝説の神の手によって1-0とアルゼンチンがリードします。

©FIFA2001
後半9分には、またしても、マラドーナによる伝説の5人抜きにより2-0になります。

©FIFA2001
マラドーナがドリブルを始めたのはハーフウェイラインより手前からでしたが、イングランドの選手は誰も止められずに、最後はゴールキーパーまで抜き去ってゴールしてしまいました。
後半35分には、リネカーがヘディングでゴールを決めて2-1にしますが、このまま試合終了し、アルゼンチンがベスト4へコマを進めました。
その後
準決勝のアルゼンチンvs.ベルギーでは、マラドーナが2ゴールを奪い2-0で勝利します。
決勝の西ドイツ戦も3-2で勝利し、アルゼンチンが優勝しました。
アルゼンチンは2大会ぶり2度目の優勝でした。
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