サッカーワールドカップでは、数々の名勝負が繰り広げられましたが、その中でも1986年、メキシコ大会での準々決勝で当たったフランス対ブラジルは名勝負として語り継がれています。
フランスは将軍プラティニを中心に、1984年のユーロを制し、ヨーロッパチャンピオンとしてワールドカップの優勝候補として乗り込みました。
対するブラジルは黄金の中盤と言われたジーコ、ファルカン、トニーニョ・セレーゾを抱えるドリームチームっでした。
2チームの対戦までの成績
フランスとブラジルが当たったのが準々決勝ですが、それまでの成績は以下のとおりです。
フランス
予選リーグ
フランス1-0カナダ
ワールドカップ初出場のカナダに苦戦しましたが、80分にパパンがヘディングで決めて、なんとか勝利
フランス1-1ソ連
フランス3-0ハンガリー
得失点差でソ連に首位を譲り、2位通過で決勝トーナメントへ進みます。
決勝トーナメント1回戦
フランス2-0イタリア
前回優勝国のイタリアに危なげなく勝利です。
ブラジル
予選リーグ
ブラジル1-0スペイン
ソクラテスのヘッドでとった1点で勝ち切ります。
ブラジル1-0アルジェリア
ブラジル3-0北アイルランド
決勝トーナメント1回戦
ブラジル4-0ポーランド
決勝トーナメントに入り、優勝候補らしい圧勝劇でした。
両チームのメンバー
フランス
GK ジョエル・バツ
DF マキシム・ボッシ
DF パトリック・バチストン
DF ティエリ・テュソー
DF マニュエル・アモロ
MF ルイ・フェルナンデス
MF ジャン・ティガナ
MF アラン・ジレス
MF ミシェル・プラティニ
FW ヤニック・ストピラ
FW ドミニク・ロシュトー
ブラジル
GK カルロス
DF ブランコ
DF エジーニョ
DF ジュリオ・セザール
DF ジョジマール
MF ジュニオール
MF エウゾ
MF アレマン
MF ソクラテス
FW カレカ
FW ミューレル
※ジーコは左ひざを負傷しており、途中交代からの出場
試合経過
前半16分、ブラジルのジョジマールのパスを受けたミュレールがワンツーで抜け出し、ゴール前のカレカに、フリーで右足を振り抜きゴール正面に突き刺さります。

©FIFA2001
前半40分、フランスのプラティニがゴール前の混戦で流れたボールに反応して走り込みながらゴール。

©FIFA2001
そのまま得点は動かず、延長戦30分でも決着つかず。
勝負はPK戦にもつれこみます。
ブラジル1人目のソクラテスがバツに止められ、いきなり失敗します。
その後両チーム成功が続きますが、フランスの4人目プラティニがゴール左上を狙いますが大きくワクを外します。
しかし、ブラジル5人目のジュリオ・セザールの蹴ったボールは左ポストを直撃し、失敗します。

©FIFA2001
フランス5人目のフェルナンデスが決めて4-3でフランスが準決勝進出となりました。
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