野村監督の名言と2008年シーズンのボヤキ集

野村監督 ボヤき集 スポーツDVD
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2005年にプロ野球に新規参入した楽天はプロ野球史に残る惨敗を喫してしまいました。

チームの立て直しのために白羽の矢が立ったのが、既に社会人野球チーム・シダックスの監督を終えて5年を経過していた野村克也監督です。

就任1年目の2006年、前年に引き続き最下位でしたが生成期は大きく改善しました。

2007年は、4位とチームを大きく成長させました。

監督3年契約の最後の年である2008年は、5位となってしまいますが、その手腕を買われ、もう1年監督として続投することになりました。

そのシーズン後の独占インタビューで語った独自のた野球論から面白かったものを紹介します。

 

参考資料:「野村監督語録集」名将かく戦いかく語りき

 

2008年独占インタビュー

2008年、野村監督に行った単独インタビュー内の名言です。

野村監督インタビュー

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「欲求不満とぼやきはちょっと違うんですね。質のいいのがぼやきだと思っているんですよ。理想と現実のこの狭間になるこのギャップが「ぼやき化」されるわけですよ。」

「野村野球は準備野球だ。準備の充実なくしていい結果は得られない。」

「理想が高ければ高いほどね、現実は重なりませんから、まず。そのギャップのところで人間形成されていくんじゃないですかね。やっぱ理想はもたなきゃいかんと思いますよ。」

2008年シーズン中のボヤキ集

2008年シーズン、野村監督が楽天就任3年目です。

田中将大の2年目シーズンです。

野村監督は、本拠地戦では、試合後に必ず記者の前に登場して試合に関するコメントをボヤいてくれました。

それが、毎日ニュースになるほど名物となりました。

その中から、特に印象的だったものを紹介します。

野村監督インタビュー

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2008年4月2日

楽天6-3千葉ロッテマリーンズ

勝てばいいってもんじゃない。随所に凡プレーありだ。ほんまにぼやきは永遠なりだな。勝ってぼやき、負けてぼやき、気持ちよく帰れる日はいつの日ぞ。

2008年4月12日

楽天3-0オリックス

球場の名前を変えます。不敗スタジアムといたします。全然ウケないな。

今日は何も聞くことがないでしょ?マー君呼びますか?

 

2008年4月20日

楽天3-4西武

接戦は1球ですよ。終わってみればあの1球。いつも言うように努力の方向さえ間違ってなければ。

2008年4月26日

楽天4-0日本ハム

信なくば立たず!完封はしてくれたけど、その過程においては信なくば立たず!信頼関係というのは難しい。

2008年5月7日

楽天9-7ソフトバンク

これが野球だ!!野球はゲームセットまで分からないんだ、勝ったと思ったときが一番危ない。この球団に来て「信は万物の基を成す」・・・こういう試練を与えていただきました。

2008年5月15日

楽天1-2オリックス

楽天の梅雨は早いね。もう始まっている。湿りっぱなし。カビを生やさないようにしないとな。メモするようなことじゃないだろ。

2008年6月12日

楽天3-7ヤクルト

お通夜みたいだ。みんな表情が暗いね。明るくいきましょうよ。勝負は負けたり勝ったり。でも、嬉しい。楽天が負けると、みんな寂しそうな顔してくれるから。

2008年7月10日

楽天4-7オリックス

さよなら・・・。

 

2008年7月20日

楽天4-1ソフトバンク

岩隈がよく踏ん張ってくれました。

パ・リーグは今や、ID時代。岩隈、ダルビッシュ。

この時代、ID時代!案の定ウケないわ。ちくしょう!

 

2008年9月26日

楽天13-1オリックス

天高く、楽天肥ゆる秋、3連勝!あまりピンとこないな。1試合、1試合ベストを尽くす。結果はすべて神に委ねるという形が一番いいんじゃないですか?

2008年9月29日

楽天2-4ソフトバンク

敗軍の将、兵を語らず・・・。失礼します。

2008年10月5日

楽天8-0ソフトバンク

どうしたん?2、4、6人?ついに見放されたか・・・。サクラ呼んで来い!

 

勝っても負けてもファンを楽しませてくれる、愛されるボヤきの数々でした。

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