人間の体を作っている原子を全て集めると額2000円程度にしかならないと言われています。
人間は約100兆個の細胞からなります。
ゲノム(遺伝子の1セット)の99.9パーセントはみんな同じなのに、一人として同じ人間はいません。
人間の体は調べれば調べるほど不思議なことだらけです。
参考資料:ナショナルジオグラフィック 人体の不思議 脅威のメカニズム
皮膚の不思議
人体で最大の感覚器官、皮膚はなめらかな手触りですが、顕微鏡で600倍の大きさに拡大してみると、実はコブだらけです。
皮膚の細胞は1時間に60万個以上が剥がれ落ちます。
毎日掃除しているのにどこからか現れるほこりの原因はこれです。
皮膚が持つ機能は触覚だけではありません。
- 体温を37度くらいに保つことで生命を維持する
- 熱を逃がす運動が間に合わないときは、汗を出して人体の熱を奪う
- 寒いときには熱が奪われないように筋肉を収縮させる(これが鳥肌です)
目の不思議
目は、コンマ数秒の間に、焦点を合わせ高速で動いている物を正しくとらえることができます。
角膜に取り込まれた光は、瞳孔を通り、レンズに入ります。
網膜にある光受容器により電気信号に変えられ、脳に運ばれます。
耳の不思議
耳は空気中に生じる波(周波数)を拾うことにより音を感知します。
鼓膜は周波数によって振動し、3つの小さな骨を振動させます。
その骨がリンパ液を動かし、そのリンパ液が有毛細胞の毛を動かし、電気信号となって脳へ運ばれます。
音はこうして脳に理解されるのです。
口の不思議
口からは空気を出し入れして呼吸を行います。
肺に入った空気は、いくつもの分岐点を進み、最後に肺胞と呼ばれる小さな袋状の場所にたどり着きます。
肺胞は肺の中に約3億個あります。
肺からでた酸素は血液に乗って、全身に運ばれます。
息を吐くと、逆の経路をたどり二酸化炭素が排出されます。
鼻の不思議
鼻は、空気中の1万種類におよぶにおいをかぎわけることができます。
いい匂いにせよ、悪い匂いにせよ、その成分の元は化学物質です。
化学物質が鼻の内部の嗅細胞で感知され脳に電気信号が伝えられます。
心臓の不思議
10万キロの長さをもつ血管に、わずか300gの重さの心臓が血液を送り出します。
何百万という細胞が働き、脳の動きにかかわらず自ら心臓を動かします。
心臓から送り出された赤血球が数億本の毛細血管を通り全身に血液が送られます。
運動により消費される酸素量が増えると心臓が働き、より多くの酸素が必要な場所に運ばれます。
まだまだ人体の秘密はたくさん
科学の進歩により人間の体の中はどんどんと解明されていますが、まだまだ謎だらけの部分がたくさんあります。
2020年になって初めて、「人間の喉の奥に今まで見つかっていなかった新しい臓器が見つかった」というニュースが世界中を驚かせました。
これから先も、どんどんと人間の体の秘密が解明されていくのでしょう。
人間の体の全てが解明されたとき、人間が病気や老いを克服して永遠の命を手にするときが来るのかもしれません。
コメント