マイケルジョーダンとバスケットボールの出会い
ノースカロライナ州で生まれたマイケル・ジョーダンは、赤ん坊の頃から生後3週間でシリアルを食べ始めるほどの食べ物好きでした。
物心ついた頃には、兄のラリー・ジョーダンと庭に作られたバスケットコートで毎日遊びました。

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高校時代は目立った選手ではなかった
レイニー高校に進んだマイケルジョーダンに最初の挫折が来ます。
高校2年のとき、レギュラーから外されてしまいます。

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当時のコーチは、まだ技術的に発展途上だと思っていました。
しかし、努力を積み重ね、翌年にはレギュラーを勝ち取り、ノースカロライナ大学への奨学金まで獲得しました。
大学1年生で大ブレイク
大学に進んだマイケルジョーダンは、それほど注目される存在ではありませんでした。
当時のチームメイトは、「4年間ベンチを温めると思っていた」と話しています。
だが、名監督により見いだされ、1年生でレギュラーに抜擢されます。
そして1982年のNCAAの決勝戦で残り15秒、勝利を決める歴史的なシュートを決めます。
そこからは全米の注目を集め、スター街道を歩きます。
2年連続で年間最優秀選手に輝きます。
3年生のときにNBA入りを決意します。
NBA入り1年目から大活躍
NBA入りの直前に、ロサンゼルス五輪で名将ボビー・ナイトの指導を受けます。
米国に金メダルをもたらし、いよいよ1984年のドラフトで1巡目3位指名でシカゴ・ブルズに入ります。
すぐにスーパースターとなります。
2シーズン目には1試合63得点というNBAを作ります。
マジック・ジョンソンは「私とラリー・バードはコート上で観客を魅了するが、マイケル・ジョーダンは空中で観客を魅了する。」と表現しました。
そして、マイケル・ジョーダンは世界的な流行となっていきます。
1988年にはオールスターのMVPになります。
しかし、マイケルジョーダンはチームをなかなか優勝に導けませんでした。
「戦って勝つこと。それが唯一の生きがいだ。負けたら忘れ去られる。忘れ去られて死にたくない。」
強豪デトロイト・ピストンズに3年連続プレーオフで負けるという屈辱を味わいます。
非難は得点王なのにチームを優勝に導けないマイケルジョーダンに集まりました。
マイケル・ジョーダンのプレイスタイルが変わった
1990年-1991年シーズン、マイケルジョーダンは仲間の能力を引き出すことに力を注ぎます。
ディフェンス、パス、勝つためなら何でもしました。
カンファレンス・ファイナルで再度ピストンズと戦います。
ブルズは4連勝でピストンズを圧倒します。
そしてNBAファイナルに出場、相手はマジックジョンソン率いるレイカーズでした。
世界中がジョーダンvs.マジックの夢の対決に胸を躍らせました。
マイケル・ジョーダンをして「マジックは史上最高の選手だ。」と言わしめる相手です。
しかし、ここでもブルズの勢いは衰えず、ブルズはレイカーズを圧倒します。
7年間追い求めたファイナル優勝を手にします。

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ジョーダン自身も5年連続得点王に輝きます。
翌年は、チャンピオンとしての挑戦です。
6年連続で得点王になります。
プレーオフでドレクスラー率いるブレイザーズと戦います。
これはNo.1ガードを決める戦いとして注目を集めました。

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ジョーダンの圧倒的なパフォーマンスによりブルズが圧倒し、2年連続の優勝を果たします。
翌シーズンもマイケル・ジョーダンは絶好調。
ファイナルでは55得点という記録を作り、シカゴブルズをまたしても優勝に導きます。
1960年代のセルティックス以来の3連覇でした。
引退、そしてまさかの野球選手へ
しかし、ジョーダンの中には迷いがありました。
目標を失い、精神的に疲れてしまった彼は、引退について父親に相談しました。
さらに、その父親が何者かに殺害されるというショッキングな事件が起こります。
マイケル・ジョーダンは引退し、新たなスポーツ、野球に挑戦します。

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バスケットボールへ復帰
マイナーリーグで活躍したジョーダンは、気持ちを入れ替え、1995年、シカゴブルズに復帰します。
32歳、18か月のブランクを経ての復活でした。
しかしプレーオフでミスを連発し、ブルズは王座奪還を逃しました。
マスコミはジョーダンを過去の栄光だと書きたてました。
これにより熱意を取り戻し、猛練習したマイケル・ジョーダンは、翌年、MVPに輝くほどの活躍を見せ、ブルズもレギュラーシーズンの最多勝記録を塗り替えました。
プレーオフ、ファイナルも勝利し、ブルズの優勝という最高の形でジョーダンは完全復活を果たしました。

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翌1997年も優勝、ファイナルMVPを獲得します。
1998年も優勝、シカゴブルズで2度目の3連覇を果たします。
このときジョーダン35歳でした。
1999年1月、ジョーダンが現役引退を発表します。
トップに君臨し続け、スーパースターのまま美しく引退していきました。
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